スマートな物流を実現…ヤマト運輸など「物流環境保全活動賞」を受賞

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Next Delivery SQUAREの外観
  • Next Delivery SQUAREの外観
  • Fujisawa SST内を台車で配送
  • 左から日本物流団体連合会の工藤泰三氏、ヤマト運輸の臼井祐一取締役常務執行役員

一般社団法人日本物流団体連合会主催の第18回物流環境大賞において、一括配送など街の物流インフラを担う「Next Delivery SQUARE(ネクストデリバリースクエア)」が、「物流環境保全活動賞」を受賞した。物流効率化など環境負荷を低減する取り組みが評価された。

ネクストデリバリースクエアは、Fujisawa SST協議会(代表幹事:パナソニック)とヤマト運輸が2016年11月1日、神奈川県藤沢市のFujisawa SSTに開設した。Fujisawa SST(Fujisawa サスティナブル・スマートタウン)は、約1000世帯の家族が住むリアルなスマートタウンとして、技術先行のインフラ起点での街づくりに取り組んでいる。

ネクストデリバリースクエアでは、これまで宅配事業者が各戸に届けていた荷物を集約し、台車や電動アシスト自転車などでヤマト運輸が一括配送することで、走行車両を減らし、CO2排出量の削減と安全性を向上した。2017年3月からは配達予定や不在連絡の情報を家庭に設置されたスマートテレビに配信し、顧客はテレビ画面からまとめて配達日時や受取場所を変更できるようになった。

またネクストデリバリースクエアは、施設に太陽光発電やLED照明を導入し、街全体の環境負荷の低減にも貢献している。

物流環境大賞は、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚を図ることを目的として、物流の健全な発展に貢献した団体・企業または個人を表彰する制度だ。2000年に創設され、今回で18回目を迎える。第18回物流環境大賞の表彰式は2017年6月30日に東京都内のホテルで開催された。

《高木啓》

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