トヨタ紡織、タチエスの株式を取得…自動車用シートで提携強化

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タチエス 中山太郎社長(左)とトヨタ紡織 石井克政社長
  • タチエス 中山太郎社長(左)とトヨタ紡織 石井克政社長

トヨタ紡織は6月30日、タチエスの株式を取得したと発表した。従来の業務提携から資本提携へ、一歩踏み込んだ関係を構築する。

トヨタ紡織とタチエスは2017年3月、自動車用シート事業におけるグローバル市場での競争力強化を目的として、業務提携契約を締結。シートフレームデバイス(機構部品)などの開発段階において、協業を検討するなどの取り組みを図ってきた。

両社は契約締結以降、保有する知見や経営資源の相互活用について検討を進めてきた。今回、両社の関係をより強固にして、業務提携の効果の最大化を図るため、トヨタ紡織はタチエスの発行済み株式の4.17%にあたる152万1000株を取得した。取得金額は約30億円。

トヨタ紡績は、「今後、両社で既存部品の相互供給、新規部品の開発検討、生産拠点・設備の相互活用などで連携を強化し、顧客の期待を超えるもっといいシートづくりに取り組み、さらなる競争力の向上を目指す」と述べている。

《森脇稔》

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