「私ももちろん買います。模型をつくりながら、アフリカツインのパーツを開発チームのみんなと一緒に、ひとつずつ作ったことをまた思い出せる。幸せですね~」
そう言って、1/6アフリカツインを眺めるのは、本田技術研究所二輪R&Dセンターの小松昭浩さん。アフリカツインのデザイン担当者だ。
6月24日(土)、タミヤはプラスチックモデル「1/6 オートバイシリーズ」の新製品『Honda CRF1000L アフリカツイン』(税込み2万3760円)の発売を記念して、実車と模型それぞれの開発担当者によるトークショーを、東京・新橋のオフィシャルショップ「タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店」にて開催。会場には模型ファンやバイクファンが押しかけた。
精巧な模型を見て、アフリカツイン開発責任者・本田技術研究所二輪R&Dセンター 飯塚直さんも「見事に再現している」と目を丸くするばかり。
その着眼点が技術者らしく面白い。飯塚さんはメインフレームにエンジンを懸架するハンガー部に注目。そして、こう言う。
「エンジンハンガーは通常のバイクなら片側3点くらいで済むのですが、アフリカツインでは6ヶ所と多いんです。じつはこれが高いオフロード性能と快適な高速クルージングを両立している理由でもありまして、模型をつくる際には面倒だと思いますが、そういうところを見ながらつくったら面白いと思いますね」
こうした細かい点を挙げ、実車をつくった張本人らに称賛されると、登壇したタミヤの開発担当者らも満足げ。小さい模型ではデフォルメしフォルムを整える工夫を凝らすが、1/6と大きいオートバイシリーズではほぼそのままとし、実車をひたすら忠実に再現しているという。
会場では採寸での苦労話なども聴くことができ、集まったファンらはその一語一句を聞き逃すまいと懸命に耳を傾けていた。
【タミヤ 1/6アフリカツイン 発売イベント】
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