はからずも名湯! 天然温泉「おさふね温泉」 国道2号

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国道2号線沿いの天然温泉「おさふね温泉」
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国道2号を走っていると「おさふねサービスエリア」の文字が目に入る。岡山県瀬戸内市の三角屋根のこの施設に「天然温泉」看板が。見過ごすことができなかったので寄ってみた。

というのも、駐車場には県外ナンバーの長距離トラックばかりでなく、地元ナンバーの乗用車も多数止まっている。21時までの営業時間で、20時過ぎにこのような状況は期待が持てる。受付を済ませ、2階の温泉に向かう。

なんでもこのサービエリアがかなり歴史のある施設で、昭和30年代、バスが国道2号を行き来し、これからクルマが普及していくというタイミングで、2号線沿い初のドライブインとしてオープンしたのだそうである。すでにそのころ吉井川の畔に温水が湧き出る場所があるという言い伝えがあったとのこと。

時は経ち昭和63年(1988年)から掘削を始めたところ、1100m余りのところから、希少なpH9.9の強いアルカリ性の温泉がわき出した、というのがこの温泉の始まりで「おさふね温泉」と名付けられたのだそうだ。

ナトリウムカルシウム塩化物泉のこの温泉は、低張性アルカリ性冷鉱泉とある。いわゆる「美肌の湯」だ。サラッとした湯の感触はドライブの途中で入浴でもべたべたしたり、ことさら皮膚を乾燥させたりしない(ただ、かなり強いアルカリ性なので、肌の弱い方、女性はケアを忘れずに)。

源泉は冷鉱泉で、冷たい。これがそのまま常時湯船に注ぎ込まれており、手をかざせば源泉の肌触り、香りも楽しめる。筆者はクルマを東へ進め、関東へ戻る途中だったが、ここでさっぱりし、肌触りの滑らかさは自宅へ戻るまで保たれた。温泉水に関しては、自宅に持ち帰ることができる「温泉スタンド」があって、20リットル100円で購入もできる。

街道沿いで疲れを癒すだけでなく、温泉を堪能もできる。最初にドライブインの看板を見たときは、正直、ちょっとしたサービスエリアに浴室があり、それがちょっとした温泉なのではないか、と思ったが、「図らずも名湯」。いいお湯に巡り合えた。

ちなみに、鉄道模型ジオラマのある「Nゲージルーム」レストランもこのドライブインにはある。部屋からは本物の山陽新幹線吉井川橋梁も見え、タイミングが合えば新幹線の実車と鉄道模型を同時に楽しめる。こちらも興味深い。

長距離ドライブの休憩だけの場所にしておくのはもったいない「おさふねサービスエリア」。温泉の営業時間は10時00分~21時00分(受付も21時00分まで)、点検整備を除き年中無休、料金(税込)は大人(中学生以上)550円、小人(3才以上)260円。

《中込健太郎》

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