トヨタの次世代インフォ、LinuxベースのOS初採用…カムリ 新型に搭載

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Automotive Grade Linux(以下、AGL)は6月1日、トヨタの次世代インフォテインメントシステムに、同社のOS、「AGLプラットフォーム」が初採用されたと発表した。最初に搭載されるのは、米国向けの新型『カムリ』となる。

AGLは、自動車メーカー、サプライヤー、テクノロジー企業を結集して、コネクテッドカー用の完全にオープンなソフトウェアの開発と採用を促進する共同オープンソースプロジェクト。AGLは、Linuxを核として、新しい機能や技術のスピーディな開発を可能にする事実上の業界標準として機能するオープンプラットフォームを開発している。

当初は車載インフォテインメントに重点を置いていたが、AGLはインストルメントクラスター、ヘッドアップディスプレイ、テレマティクス、先進運転支援システム(ADAS)、自動運転など、現在では車両のすべてのソフトウェアに対応している。

AGLのインフォテインメントプラットフォームは、セキュリティと機能が強化された堅牢なLinuxベースのオペレーティングシステムとアプリケーションフレームワークを手がける数百人のエンジニアによって、初めて開発された。

オープンなプラットフォームを共有することで、開発者やサプライヤーが複数のOEM向け製品を作動させることができるため、コードの再利用と効率的な開発プロセスが可能に。これにより、開発コストが削減され、新製品の市場投入までの期間が短縮されるメリットが生まれる。

最初のAGLベースのトヨタのインフォテインメントシステムは、2017年夏に米国で発売される新型カムリに搭載。その後、北米のほとんどのトヨタとレクサスの車両に搭載される予定。AGLのDan Cauchyエグゼクティブディレクターは、「トヨタはAGLのインフォテインメントプラットフォームの開発の原動力となっており、業界全体の牽引力には、とても興奮している」と述べている。

《森脇稔》

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