JR九州は5月29日、豪華寝台列車(クルーズトレイン)『ななつ星in九州』の運行ルートを2018年3月中旬から大幅に変更すると発表した。今年10月1日から変更ルートによる3泊4日コースの発売を始める。
発表によると、1日目は博多駅を11時20分頃に発車。鹿児島本線や日豊本線を走って門司港駅や柳ヶ浦駅を巡り、豊肥本線の阿蘇駅に向かう。このルートで営業運行を行うのは2013年10月の『ななつ星』運行開始以来、初めてになる。
2日目は阿蘇駅から豊後竹田・大分各駅を通って久大本線の由布院駅へ。由布院の旅館に泊まる。3日目は由布院から別府駅まで「ななつ星バス」で移動。別符駅から『ななつ星』に再び乗り込み、日豊本線を南下して鹿児島中央駅まで走る。最終日は鹿児島中央駅から肥薩線を経由し、博多駅には17時30分頃の到着になる。
立ち寄りプランは門司港駅見学や宇佐神宮、人吉市内観光などを設定。「日本三大車窓」で知られる肥薩線では、スイッチバックの大畑駅ホームでティータイムとし、駅周辺の散策も行う。
『ななつ星』の3泊4日コースは当初、博多~由布院~大分~鹿児島~阿蘇~博多間のルートで運行しており、豊肥本線の阿蘇駅には『ななつ星』利用客に食事を提供するレストラン「火星」が整備された。しかし、2016年4月の熊本地震の影響で豊肥本線が一部不通となったため、同年5月以降は豊肥本線に入らないルートで運行されている。今回のルート変更で、『ななつ星』が再び阿蘇駅を「訪問」することになる。