琵琶湖線膳所駅が6月24日から橋上化…市街分断を解消、バリアフリー化

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橋上化される新しい膳所駅のイメージ。橋上化後、現在の地上駅舎は撤去される。
  • 橋上化される新しい膳所駅のイメージ。橋上化後、現在の地上駅舎は撤去される。
  • 橋上化後の膳所駅構内図。南北自由通路(オレンジ色の部分)の設置で、駅周辺における歩行者の利便性が飛躍的に向上する模様。

JR西日本は5月26日、東海道本線(琵琶湖線)膳所(ぜぜ)駅(大津市馬場)の橋上駅舎を6月24日から使用開始すると発表した。開業初日は10時30分から完成記念式典が行なわれる予定。

膳所駅の橋上駅舎化は、大津市が2012年3月から始めた「膳所駅周辺整備推進事業」の一環として進められていた。

膳所駅周辺は大型商業施設や高層住宅、学校、病院などが南北に集積する地域であるが、東海道本線により南北が分断されている上に、駅前広場が狭いため、歩行者にとって利便性が高い駅とは言えなかった。

加えて、バリアフリー新法により整備が必要な駅として、大津市内にある駅のなかでは、唯一バリアフリー化されていない駅でもあり、大津市ではおよそ43億5000万円をかけて整備事業を行なってきた。

橋上化される新駅では、改札口や駅事務室、コンコース、トイレ(改札柵内)を2階に設置。コンビニエンスストアやベーカリーカフェ、銀行ATMも順次併設される。

また、新設される南北連絡通路には、南北両側にエレベーター、北側通路下に公衆トイレ(7月1日から使用)が設置される。

なお、橋上化後は、米原方にある現在の地上駅舎、ホームから駅舎へ通じる地下道、電気室が撤去される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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