【ニュル24時間】スバルのメカニックは販売店の星! レース支え3連覇目指す

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【ニュル24時間2017】スバルのメカニックは販売店の星! レース支え3連覇目指す
  • 【ニュル24時間2017】スバルのメカニックは販売店の星! レース支え3連覇目指す
  • 村居孝教さん(大阪スバル)
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5月27日28日に、ドイツで「ニュルブルクリンク24時間レース2017」が開催される。今年で10年連続の参戦となるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、SP3Tクラス(2.0リットル以下のターボエンジン搭載車クラス)での3連覇を目指す。

ドライバー、監督、エンジニアなど多くのスタッフが参加するが、メカニックもレースを支える重要な任務を背負っている。スバルでは、このメカニックを販売店から選抜し、現地へ送り込む。1990年のサファリラリーから継続して行われている独自の取り組みで、これまでWRCも含め、計351名のメカニックが活躍してきた。

ニュルブルクリンク24時間レースで販売店のメカニックを派遣するワークスはスバルのみだ。他のメーカーにはない、レースという過酷な状況で対応力や技能力を身につける経験が得られる。今後の業務におけるモチベーションの向上にもつながるだろう。

今回のニュルブルクリンク24時間レースに参加するのは、横井洋平さん(北海道)、原良多さん(福島)、佐々木一星さん(静岡)、内藤文さん(岐阜)、村居孝教さん(大阪)、宇都宮正紀さん(京都)の6名。日本各地、2000人以上から選抜されたメカニックの精鋭だ。選考のためには、課題作業と自己PRを撮影した動画が必要となる。今回の作業は、『WRX STI』のフロントストラット(左右片側どちらかのみ)を新品に交換することを想定、タイヤとストラットの取り外しとその後の取り付けを行うというもの。目安タイムは2分50秒。2分30秒に近づくのは難しい内容だという。レースの現場では、速さだけでなく作業の的確性や部品の丁寧な取扱いが重要とされ、限られたスペースでいかに効率よく作業するかも配慮しなければならない。そのことを踏まえ、本番さながらの緊張感を持って撮影に臨む。

動画では、作業時の注意・工夫した点、チームの一員として重要なこと、自分は何ができるか、意気込みなども語られている。「WRCにあこがれスバルのメカニックになった」という大阪スバルの村居さんは、昨年に続き2回目のトライ。「安全に気を付け、部品を丁寧に扱いました。チームで一番重要なのは、チームワーク。皆が一丸となることで大きな力が生まれ、その力が優勝に必要なものだと考えています。この1年、大阪一忙しいこのお店で事故やミスをなくすよう心がけてきた経験は、現場でも活かせると思います。私を絶対に選んでください!」と熱く語り、2年越しの夢を叶えた。

予選後のチームテントでは、決勝に備え追い込み作業が続けられていた。6名全員が、複数回の挑戦の末に夢を勝ち取ったメンバーだ。声を掛け合い、懸命に作業する。周りにニュル24時間やラリージャパンに参加した人がいて、「自分も行きたい!」と強い思いを抱いてきたメンバーもいる。村居さんもその一人だ。

「同期に2人、ニュルに行った人がいて、とても悔しかった。動画撮影の前は1週間朝晩みっちり練習しました。大切なのは、丁寧に作業すること。実は昨年、作業タイムでは2分半を切っていたんです。でも速いだけではダメだった。確実に丁寧に作業するということを、1年間心がけてやってきました」。

工場長の彼は、現在マネジメントの業務が多く、後輩を指導する立場にいるが、久しぶりに車両メンテナンスに関わり指示を受ける側となって「嬉しい」と語る。初心に帰り、普段と違う環境で刺激を受けているという。

メンバーの絆も深まっているようだ。「3月のシェイクダウンの際に、初めて顔合わせをして、その後もLINEで連絡を取り続けてきました。より良い結果をだすためにはどうしたらいいか、相談し合ってきたんです。皆、同じ方向を向いて、結果に貢献したいと思っています」。

STIの平川社長は、「今回のメンバーは、予想外の課題があっても自ら解決策を探して動けるような人を選びました。真面目になりすぎると、不測の事態になったときに動けなくなってしまいます。通常業務でも、予想外の問題が起きてお客さんが車をお店に持ってくるという状況はある。大切なのは対応力。皆、本番でそれを発揮してくれると期待しています」と話した。

決勝レースは27日15時半(現地時間)にスタート。いよいよクラス3連覇への挑戦が始まる。



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《吉田 瑶子》

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