【スーパーフォーミュラ 第1戦】開幕鈴鹿のレースウイーク開始…金曜練習走行は中嶋一貴がトップ

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#37 中嶋一貴
  • #37 中嶋一貴
  • #20 マーデンボロー
  • #36 ロッテラー
  • #18 小林可夢偉
  • #10 塚越広大
  • #15 ガスリー
  • F1候補生でもあるガスリー、日本での人気は相当なもの。
  • 開幕戦はNGKが大会冠スポンサー(#1 国本雄資)。

21日、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(SF)開幕戦のレースウイークが三重県・鈴鹿サーキットで始まった。金曜の練習走行では、中嶋一貴がトップタイムをマークしている。

ついに実戦スタートを迎えた2017年シーズンのSF。日本一速い男の称号をかけた全7大会の戦いは、日本が世界に誇るGPコース、鈴鹿サーキットから今年も始まる。

今季のSFはトヨタエンジン勢が6チーム11台、ホンダ勢が5チーム8台、全19台のレギュラーラインナップによって争われる。シャシーは全車が「ダラーラSF14」、タイヤも全車がヨコハマを使用。

公式予選を翌日に控えたこの日は、12時45分から1時間の練習走行が実施された。一番時計をマークしたのは#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/エンジンはトヨタ)で、タイムは1分37秒292。

#37 一貴と#36 A.ロッテラーの強力2枚看板を擁すトムスチームは、開幕前の公式テスト(鈴鹿&富士)で4日間とも首位を奪ってきた。ふたりがWEC(世界耐久選手権)との日程重複により欠場した富士テストでも代走のドライバーたちがトップタイムを記録し続け、しかも4日間のうち3日が1-2タイムという圧倒ぶりであった。

今日、開幕戦の金曜練習走行でも#36 ロッテラーが3番手(1分37秒688)につけて、トムスは1-3。ベストタイムの序列だけですべての戦況を見渡すことはできないものの、ヨコハマタイヤ初年度の昨季は6年ぶりの(初タイトル獲得以降で初の)無冠に終わったトムス勢が奪冠に向け、テストからの好調をキープして開幕戦に突入したと見てよさそうだ。

金曜練習走行の2番手タイムは、ゲーム出身からトップフォーミュラまで上り詰めてきた変わり種の新人、#20 J.マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)で1分37秒582。そして、チームを移籍して自身3年目のSFに臨む#18 小林可夢偉(KCMG/トヨタ)が1分37秒798で4番手につけた。ホンダ勢の首位は1分37秒808で総合5番手の#10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)。

今季は新人や移籍組も多いが、なかでも注目の16年GP2(現FIA-F2)王者、F1レッドブルJr.ドライバーの#15 P.ガスリー(TEAM MUGEN/ホンダ)は1分38秒431で13番手タイムだった。公式テストでは4日間ともホンダ勢首位だったガスリーだが、この日は「鈴鹿でのテストの時とはコンディションも違うし、エンジンに少し問題があって、ダウンフォース(レベルの設定)にも問題を抱えていた。難しい一日だった」とのこと。

F1バーレーン・テストからの直行で、「昨夜9時の日本到着。正直、ジェットラグも残っている」という面も影響したか。ただ、「今日のうちに問題が出たことは良かったと考えているし、僕のチームにはポテンシャルがある。明日に向けてマシンをインプルーブし、いいかたちで予選を戦いたい」と、ガスリーは前向きな様子。大物ルーキーの日本初実戦での走りが楽しみだ。

SF開幕戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」の公式予選は、明日(22日)の午後2時開始予定。Q1~Q3の3段階ノックアウト方式で、今年最初のポールポジションの座を争う。

《遠藤俊幸》

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