箱根登山鉄道「アレグラ号」増備の2両編成を公開 5月デビュー

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縦に長い窓が並ぶ3100形の連結部。3000形と異なり2両固定編成のため連結部に運転台は設けられていない。
  • 縦に長い窓が並ぶ3100形の連結部。3000形と異なり2両固定編成のため連結部に運転台は設けられていない。
  • 2両固定編成の3100形。
  • 箱根湯本方の3101号。
  • 強羅方の3102号。
  • 2014年に導入された3000形。こちらは車両の両端に運転台を設けており、1両単位で運転できる。
  • 先頃引退した110号(左)と並んだ3100形。
  • 車内は連結部付近を除いて3000形と大差ない。
  • 運転台やその後方の座席も3000形とほぼ同じだ。

箱根登山鉄道は4月20日、車両基地の入生田検車区(神奈川県小田原市)で3100形電車「アレグラ号」を報道陣に公開した。2014年から運行されている3000形「アレグラ号」と同じタイプの新型車両だが、2両固定編成になっているのが特徴。5月から営業運転が行われる。

今回公開されたのは、3100形の2両編成1本。車両番号は強羅方の車両が3102号、箱根湯本方の車両が3101号になる。編成の長さは約28mで、3000形と同じ岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインを行った。3000形は車両の両側に運転台を設けて1両でも運転できるが、3100形は運転台を片側のみ設置。2両を連結した編成で運用され、3000形1両を増結した3両編成でも運用される。

連結部は運転台を省略するとともに窓を大型化した。これにより、箱根登山鉄道線の特徴の一つとなっている急カーブの走行シーンを、間近で見ることができるという。運転台が減ったため客室スペースも拡大し、座席定員は1両あたり4人増えた。

3100形が公開された入生田検車区も、このほど改良工事が完成した。車庫内の検車線は1線増えて4線になり、留置機能が強化された。

《草町義和》

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