SUPER GTに INGING & Arnage Racingがフル参戦…フェラーリ 488GT3

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フェラーリ 488GT3
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フェラーリの正規ディーラー、コーンズ・モータースは、国内最高峰のモータースポーツである“SUPER GTシリーズ”GT300クラスにフル参戦する”INGING & Arnage Racing“チームの、2017年チーム新体制発表会をコーンズ名古屋ショールームにおいて開催した。

今年のチーム体制は、ドライバーは昨年と同様ながら、メンテナンスはアルナージュレーシングが行う。マシンは、2017年にアップデートしたフェラーリ『488GT3』だ。

INGING & Arnage Racingチーム監督の伊藤宗治氏はフェラーリ488GT3について、「明確な意思と思想で、コスト考えずに作られており、果てしなくレースを知り尽くした人間が設計し、レースを知り尽くしたクラフトマンが組み立てている」と話す。

また、「セッティングに対してものすごく敏感に反応するので、細いセッティングが可能だ。更に、良い状態に持っていくアプローチが多岐に渡っているので、セッティングのし甲斐があり、かつその回答が明確にクルマ側から反応がある。設計者はこのクルマをどのように走らせたいのかが、セッティングしながら感じられる」とし、「端的にいえば、レースに勝つために作られた非常に戦闘的なマシンだ」とその印象を述べた。

アップデートの内容について伊藤監督は「エンジンのコントロールユニットが大きく変わっている。それ以外は細部の安全面などだ」という。

去年に続きフェラーリ488GT3で参戦する都筑晶裕選手はこのマシンの強みについて、「足回りの性能が素晴らしく、また空力性能が大変高いのでタイヤへの負担が低く安定したレースラップが刻めることだ」と高評価。そして、「伊藤監督はクルマのことを理解しているので、今年は、優勝はもとより年間チャンピオンを目指してチーム一丸となって頑張りたい」と抱負を語る。

同じく去年に続き参戦する新田守男選手は、岡山と富士での2回のテストの印象として、「昨年度よりもクルマのパワーも含めたパフォーマンスや、バランスがあがっているように感じている。これまで多くのレーシングカーに乗ってきたが、2017年度バージョンの488GT3は一番良いクルマだ」とこちらも好印象だ。

SUPER GTは耐久レースとはいえ、スプリントの様相も強く持ったレースであることから、新田選手は、「ドライバー二人のコンビネーションとともに、チームのコミュニケーションが大切だ。一つのミスや、何かが欠けると優勝はもちろん、シリーズチャンピオンは取れない。そういった面は昨年に引き続き、今年も参戦できるのはありがたい」とし、「ぜひ優勝したい。最終戦までシーズン争いに残れるようなレースをチーム一丸となってやっていきたい」と語った。

最後にコーンズ・モータース副社長の大津文男氏は、「今年はパフォーマンスの高いマシンで、きっと上位の成績をあげてもらえるだろうと確信した」と話す。そして、「我々は応援団として昨年5回ほど応援に行ったが、その力が足りなく非常に惜しいレースがあり、悔しい思いをした。そこで、今年は更に盛り上げてぜひとも表彰台の一番上にあがってもらいたい、あがらせたいと思っている」と大きな期待を寄せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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