【東京モーターサイクルショー2017】時代に合わせて機能性を向上させた新アイテムに注目…タナックス

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タナックス「Kシステムベルト」
  • タナックス「Kシステムベルト」
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  • タナックス「Kシステムベルト」
  • タナックス「Kシステムベルト」
  • タナックスブース(東京モーターサイクルショー2017)
  • Kシステムベルトに合わせて開発された、小型のシェルシートバッグ
  • タナックスブース(東京モーターサイクルショー2017)
  • タナックスブース(東京モーターサイクルショー2017)

ミラーやバッグなどの用品を自社ブランドで展開しているTANAX(タナックス)は、新機軸を盛り込んだ意欲的な商品をディスプレイ。注目を集めていたのは、シートバッグの使い勝手を高める装着ベルトと、現代のヘッドライト事情に合わせた新開発ミラーだ。

この2月に発売されたばかりのシートバッグ装着用ベルトは「Kシステムベルト」と呼ばれるもの。3本のベルトで構成されていて、広げると名前の通り「K」の形になっている。特徴はタンデムシートへの巻き付けを簡単にできるようにしたことと、しっかり固定できてズレにくく、安心感があることだ。

同社の生産開発部商品企画課の川上大介氏は「最近のスポーツモデルはタンデムシートが小さくなってきている。これに合わせて、簡単でしかも確実に装着できるベルトを作ろうということになったのです」と開発の背景を説明する。タンデムシートの裏側には突起や凹凸が多く、ベルトを巻き付けて車体に装着するときにずれてしまいがち。そこでベルトをひとまとめにしつつ、中心部を滑り止め加工した素材にすることで容易に位置決めでき、ズレを防ぐようにしたという。

さらにこのベルトに合わせて、小型のシェルシートバッグも開発。上面にポリカーボネートのハードシェルを採用し、スタイリッシュな形状を実現。ステッカーやペイントなどのカスタマイズも楽しめるものになっている。 ただしKシステムベルトはこの新型バッグだけでなく、同社が展開するMOTOFizz(モトフィズ)ブランドの既存シートバッグのほとんどに対応できる。このため Kシステムベルト単体で購入し、既存製品の使い勝手を向上させることも可能だ。

タナックスブースのもうひとつの目玉は、防眩性能をさらに高めたミラー「RAYSAVE」(レイセーブ)だ。同社のミラーブランドNAPOLEON(ナポレオン)のフラッグシップモデルで、約20年ぶりに鏡をリニューアルして昨年末に発売された。

背景にはヘッドライトのHID化、LED化が進んできたことがあると同社生産開発部生産品質課の篠崎政道 係長(ざきはたつさき)。「ただし単純に眩しさを抑えるだけでは、全体が暗くなって視認性が落ちてしまいます。そこで可視光線のなかで、人間の眼が”眩しい”と感じる波長だけを抑えるようにしました」という。明るさの確保と眩しさの低減という相反する目標をうまくバランスさせることに苦心したとか。また鏡の縁に磨く処理を加えることでギラつきを抑えるなど、メイド・イン・ジャパンの製品として鏡本来のクオリティも向上させているという。

このほかステーとのジョイントを楕円形の別体ベースにして、取り付ける向きを180度回転させることでミラーハウジングを左右方向に30mm移動できる「CHANGE SIGHT SYSTEM」も注目点。これはライダーの好みや装着モデルのカウル形状に合わせて、ステーはそのままにミラー位置を調整できるというのが大きなメリットだ。

ブースではシェルシートバッグにピンストライプを描く実演もおこなわれ、用品で車両をカスタマイズするだけでなく、用品そのものもカスタマイズの対象として楽しめることを表現している。

《古庄 速人》

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