「ECLIPSE(イクリプス)」から“ドラレコ内蔵カーナビ”『録ナビ』登場! 誕生秘話を、開発者に訊く!

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「ECLIPSE(イクリプス)」から“ドラレコ内蔵カーナビ”『録ナビ』登場! “録ナビ”誕生秘話を、開発者に訊く!
  • 「ECLIPSE(イクリプス)」から“ドラレコ内蔵カーナビ”『録ナビ』登場! “録ナビ”誕生秘話を、開発者に訊く!
  • 富士通テン(株)VICT技術本部 製品企画室 大野遼平さん
  • (ワイド型は)静電容量式タッチパネルを採用し、フラットにインテリアへ溶け込む上質なデザイン
  • 録ナビは別体となっているのがカメラのみなのでバックミラー裏に付けることで、車室内から見えずに装着できる
  • 後方の状況を記録するカメラだが、デモカーにはECLIPSEのバックアイカメラが搭載されていた。
  • フロントカメラの映像。歪みも少なく日が落ち始めていたが、状況が視認できる高精細な映像だ
  • 後方を撮影したドライブレコーダーの映像。万が一の追突など、状況をしっかりと録画出来ている
  • デモカーのTOYOTA ハリアー

12月上旬、富士通テンより「ECLIPSE」カーナビゲーションシステム『AVN』の2017年モデルが発売された。新登場したのは3シリーズ計6機種。中でも目玉は、市販AV一体型ナビとして他に類を見ない、ドライブレコーダーを内蔵した『録(ろく)ナビ』だ。

“最先端の安心”を追求した、という当機に秘められたバリューの“神髄”は何なのか…。そこのところを、『録ナビ』の開発担当者、富士通テン(株)VICT技術本部 製品企画室 大野遼平さんにじっくりとお訊きした。

■搭載するドラレコは、富士通テンならではの“車載品質”を有した高性能モデル。

さて、『録ナビ』のバリューの“神髄”に迫る前にまずは、当機の特長を整理してお伝えしておきたい。

特筆すべきはいうまでもなく、『AVN』と『ドライブレコーダー』が合体したことだ。そしてそれにより、主に以下の3つの利点が生み出されている。

1つ目は、撮影画像をナビ画面ですぐに見られること。しかもわかりやすく、見やすい。2つ目は、別体となっているのがカメラのみであるので、すっきりとした取り付けが可能であること。そして3つ目は、ナビとつないだバックアイカメラを活用し、前方だけでなく、後方も記録できることでこれは他に類を見ない新機能だ。

しかも内蔵されているドライブレコーダーは、富士通テンならではの“車載品質”を有した高性能モデル。温度・湿度の変化、振動、ノイズに強く、そして、高画質。

ドライブレコーダー機能以外でも見どころが多い。今回は大きなモデルチェンジが実行されていて、“ユーザーインターフェース”と“デザイン”が、ゼロベースで見直されているからだ。“ユーザーインターフェース”については、“見やすい”、“迷わない”、“扱いやすい”をキーワードに、操作体系とビジュアルが徹底的に改善されている。

また、高性能トリプルコアCPUが搭載されたこともトピックだ。従来比約5倍の処理性能を有しているというこのチップの力で、目的地検索や地図スクロールなどの高負荷のかかる操作レスポンスや滑らかさがアップし、操作感の向上が図られている。

“デザイン”面では、「静電容量式タッチパネル」が新たに採用されたことが注目点だ。これにより、ガラリと見映えが変わっている。この点についてはぜひとも店頭でご確認いただきたい。ひと目で画面がキレイであることを理解できるはずだ。そして、200mmワイドコンソール対応モデルでは、ハードキーもタッチ式となっていて、パネル面に一切の凹凸がないフルフラット化が実現されている。これにより、インパネに収めたときのフィット感が高まった。すっきりとインテリアになじんでくれる。

■AV機能とナビ機能を初めて一体化させた「ECLIPSE」が、またも斬新かつ必然的な“合体機”を開発!

ところで、ブランドの誕生から20周年を迎えている「ECLIPSE」はその歴史の中で、いくつものエポックメイキングな製品を世の中に送り出してきた。象徴的なのはブランド誕生の2年後、1997年に、市販カーナビで初となる「Audio」「Visual」「Navigation」を一体化させた初代『AVN』を発表したこと。AV一体型ナビは“AVN”と総称されることが度々あるが、“AVN”とはそもそも「ECLIPSE」カーナビの登録商標だ。“AV一体型ナビ”の歴史は、「ECLIPSE」から始まったと言っていい。

それと同じことが今、『録ナビ』でなされたわけである。そして“AVN”がこれほどまでに浸透したように、ドラレコとAV一体型ナビの融合も、これからのスタンダードになり得る可能性を秘めている。この新しい形が理に叶っているからだ。

では、ここからは大野さんにご登場いただき、本題へと入っていこう。最初に『録ナビ』が誕生することとなった経緯からお訊きした。

大野「弊社は2005年からドライブレコーダーの製品化を開始し、2006年には市販初となる録音機能を付加したモデルを発売しています。カーナビとドライブレコーダーの両方を長く手掛けていて、これを1つにできないものかという声は、実は数年前から上がっていました。しかし、上がっては消えを繰り返していたんですね。

それが今回、遂に実行されることになったのは、インパクトの強い製品に仕上げたいという機運が、これまで以上に高まったからなんです。劇的なモデルチェンジをするこのタイミングで、“つながるナビ”に新しい画期的な要素を加えようと。しかし、ニーズを外したものでは意味がない。

そんな中でドライブレコーダーに対するニーズもじわじわ上昇し、機は熟していました。今こそ“カーナビとドライブレコーダーの一体化”を実現する時だ! となったわけです。

しかしながら実は、私自身は当初これに懐疑的でした。でも、関係者と議論を重ねていくうちに、面白いんじゃないかという気持ちが湧いてきました。ナビにバックアイカメラがつながるんだから、それを使えばいい。ナビのGPSと地図データで精度の高い位置情報が得られる。マイクや速度センサーも共用できる。ディスプレイも利用できるなどなど、多くの可能性を見い出すことができたからです」

今度は、製品が完成するまでの道のりについてお訊きした。

大野「企画を任された時、当社が今のナビのスタンダードとして創り上げたAVN、多くの自動車メーカーに採用された信頼の実績を持つドライブレコーダー、これを合体して、さらにそれぞれの性能・機能をパワーアップさせる商品を完成させるということをイメージすると、完遂したいという情熱にかられました。そして関係者全員を前にこのような製品を形にしたいとの想いをぶつけ、協力を要請しました。

次に、仕様の検討です。カーナビとドライブレコーダーそれぞれで何ができているのかを洗い出し、合体するとどのような利点が生まれるかを具体的に明らかにしていくと…。想像以上に発見がありましたね。例えば、イベント録画された場所を地図上に表示して、その中から見たい動画を選べるんです。これなどはまさに、『録ナビ』だからこそ可能なことで、ドライブレコーダーをより身近に、使いやすく感じていただける機能です」

■画像の見やすさの鍵は、明るい部分と暗い部分を合成するときのチューニング技術にアリ

ところで、『録ナビ』のドラレコは“高性能”、とのことなのだが、どのように“高性能”なのかを訊いてみた。

大野「クルマの中の過酷な状況での使用に耐え得るかどうか、高い基準を設けて設計されています。さらには、どんな環境下でも見やすいように、最適なパラメーター調整が施されています。ここには、長年培ってきたノウハウが活かされているんですよ。業界最大級の1/2.7型CMOSイメージセンサーを搭載した200万画素カメラを採用していますが、その能力を最大限引き出せる調整を施せるか否かが、見やすさを左右します。

ポイントは、明るい部分と暗い部分を擬似的に合成するHDR合成技術にあります。その合成の仕方をチューニングしていくんです。明るさの変化に対して敏感にさせる、というようなイメージです。それを、一般道を走行する実走試験を入念に行って詰めていきました」

なるほど…。ドラレコの映像の見やすさはスペックだけでは測れないということを、初めて知った。

大野「インターフェースについてもテストを繰り返しました。画面レイアウトや操作の流れについては、初期の段階で専門家と一般の方々を交えてユーザビリティ評価を行っています。また、1操作、2操作で行いたい操作項目に辿り着けるように検討を重ねたり、イラストやアニメーションを活用して直感的にわかるような工夫を盛り込んだり。ドライブ中に行う操作については、敢えて早過ぎないように適正な反応速度を追求しました。」

「ECLIPSE」はこれまでも、見やすさ・使いやすさにも強いこだわりを発揮してきたのだが、それは当モデルでも徹底されていた。

大野さんにはさらに、ブランドとしての強みも訊ねた。

大野「物づくりに対する真面目さが、当社の強みだと感じています。そこにはクルマの中のだからこそ安全を担保できる製品作りが必要で、一切妥協を許さないモノ作りの精神、風土が、根付いているからだと思います。今回も一つひとつを検証しながら、諦めず、必要とする機能はすべて盛り込み、満足いくとても良い製品ができたと思っています。

ゼロからスタートして、こうして発売までこぎ着けられて、達成感は大きいですね。私自身、入社してからこれまでの中で、もっとも有意義な体験をさせていただけました。企画の面白さを存分に味わうことができたんです。有り難いですね」

■デモカーで、使いやすさと画像の鮮明さを身をもって体感。

取材の最後には、デモカーに乗り込み、操作感や見やすさを実体験してみた。なるほど画面が美しく、各アイコンや地図、そしてルート表示の色合いなど、印象が柔らかでかつ、知りたいことをはっきりと認識できる。やりたい操作へのアクセスの速さも感じた。深い階層に行くことなく、目的の機能を呼び出せたのだ。

そして、ドライブレコーダーの画像の鮮明さには、さすがだと唸らされた。夕暮れ時の試乗となったので、明るい場面から暗くなる場面の両方を確認できたが、それぞれで的確な明るさがキープされていて視認性が高い。

なお、『録ナビ』には200mmモデル(AVN-D7W)と180mmモデル(AVN-D7)の2機種があり、両機ともにオープンプライスで、実勢価格は税抜き14万円前後(編集部調べ)。フラッグシップ機と同等のナビ機能と、高性能なドラレコの両方がこの価格で手に入るというは、なかなかにリーズナブル。お得感が高い。

ドラレコは、もしものときに必ず力を発揮する。ドラレコに触手を動かされながらもなんとなく導入に踏み切れていなかった方は、『録ナビ』にぜひともご注目を。

また1つ、市販AV一体型ナビの歴史に名を残すであろう、鮮烈なモデルが「ECLIPSE」から登場した。『録ナビ』をインパネに埋め込めば、“最先端の安心”と“使いやすさ”を手にできるのだ。

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《太田祥三》

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