日本車輌製造が発表した2016年4~9月期の連結決算は、経常損益が40億2200万円の赤字となった。前年同期は47億1700万円の赤字で赤字幅は小幅縮小した。
売上高は前年同期比4.5%減の509億3000万円と減収だった。JR東海、JR西日本向けN700A新幹線や名古屋鉄道向け、東京メトロ銀座線向けなど、国内向け鉄道車両は増加したものの、海外向け鉄道車両が減少したため。
損益は海外向け鉄道車両案件における損失引当の計上したため、営業損益は44億0300万円の赤字だった。当期損益は41億6900万円の赤字だった。
通期業績見通しは損益を下方修正した。営業赤字28億円を見込んでいたが120億円、経常赤字が28億円から143億円、最終赤字が30億円から139億円に下方修正した。
米国向け大型鉄道車両案件での追加損失引当計上や、インドネシア向け大型鉄道車両案件での損失引当計上のほか、過去に納入した台湾向け鉄道車両案件の不具合への対応費用などを計上するため。売上高は1000億円で据え置いた。