【国際航空宇宙展16】陸軍仕様のティルトローター機、V-280バロー の開発進む

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V-280バロー、開発が進められている新型のティルトローター機。
  • V-280バロー、開発が進められている新型のティルトローター機。
  • V-22オスプレイは海兵隊の要求仕様で設計されたが、V-280バローは陸軍の要求仕様で設計されている。
  • V-280バローのロゴ。実機はまだ完成していない。
  • V-22オスプレイと同様、主翼には折り畳み機能がある。
  • 主翼とローターを展開していく。
  • 機体規模やスタイルは中型ヘリコプター「H-60ブラックホーク」に近い。想定する用途もほぼ一緒。
  • 設計年度が新しく、見た目にもスマートな印象。
  • オスプレイは試作機登場から20年が経過し、スタイルにも古さを感じる。

ベル・ヘリコプター(テキストロン)のブースには、2機種のティルトローター機のモデルが展示されていた。ひとつは日本も導入を決めており、何かと話題の「V-22オスプレイ」、もうひとつはアメリカ陸軍が調達を決めて開発が進められている「V-280バロー」だ。

V-280バローは陸軍の要求仕様に沿って開発が進められているもので、機体の規模や想定される用途は中型ヘリコプター「H-60ブラックホーク」に近いものとなっている。オスプレイは大量の物資を輸送する任務が主体なのに対し、バローは人員輸送が主体。両側にスライド式のドアを備えており、搭乗している兵員を短時間で降機させる能力を特長としている。

日本では根拠の無い危険論でオスプレイを忌避する動きもみられるが、アメリカにおいてはオスプレイはもちろん、ティルトローター機やその技術も危険視されておらず、V-280バローのような新機種の開発も進められている。「H-60系ヘリコプターと同様に任務に投入できるティルトローターの後継機」ということになれば、将来的にはバローを日本でも導入することがあるかもしれない。

《石田真一》

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