多摩モノレール「ボックス席」、10月6日限りで消滅

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多摩モノレールのクロスシート車。10月6日限りで運用を終了する。
  • 多摩モノレールのクロスシート車。10月6日限りで運用を終了する。
  • 多摩モノレールの車両は10月7日以降、全てロングシートになる。
  • 多摩モノレールは1998年から2000年にかけて現在の路線が開業した。

上北台(東京都東大和市)~多摩センター(多摩市)間16.0kmのモノレール(多摩モノレール)を運営する多摩都市モノレールはこのほど、4人がけボックス席を設けた車両の運用を10月6日限りで終了すると発表した。多摩モノレールの車両は全てロングシート車になる。

発表によると、多摩モノレールは1998年10月に開業。このとき導入された車両は、利用者に沿線の景観を楽しんでもらえるよう、車体中央部に4人がけボックス席のクロスシートを設置していた。しかし、その後の利用者の増加に伴い、クロスシート車両ではドア付近に利用者が集中。「円滑な乗降に支障をきたす状況」になったという。

こうしたことから多摩都市モノレールは2004年4月以降、座席をロングシートに交換する作業を順次進めてきた。このほど、4人がけボックス席を備えた最後の編成がロングシートへの交換作業に入ることになり、全ての車両でロングシート化のめどがついた。運転台後方の展望席は、引き続き2人がけタイプのクロスシートが維持される。

《草町義和》

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