JR東日本、常磐線再開で12月ダイヤ改正…女川直通列車は所要時間短縮

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JR東日本仙台支社は12月10日にダイヤ改正を実施。常磐線相馬~浜吉田間が内陸側に線路を移して運転を再開する。写真は内陸側に移設された坂元駅。
  • JR東日本仙台支社は12月10日にダイヤ改正を実施。常磐線相馬~浜吉田間が内陸側に線路を移して運転を再開する。写真は内陸側に移設された坂元駅。
  • 相馬~仙台間の普通列車は震災前と同じ本数で運行される。写真は原ノ町駅で発車を待つ普通列車。
  • 相馬~仙台間の普通列車は震災前と同じ本数で運行される。写真は浜吉田駅で発車を待つ普通列車。
  • 相馬~亘理間の代行バスは12月9日限りで運行を終了する。
  • 仙石東北ラインでは女川直通列車の所要時間を約20分短縮する。

JR東日本仙台支社は9月29日、ダイヤ改正を12月10日に実施すると発表した。東日本大震災の影響で運休している常磐線相馬(福島県相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間の運転再開に伴うもの。仙石東北ラインの女川直通列車は所要時間を短縮する。

常磐線では、相馬~浜吉田間が内陸側に線路を移して運転を再開。途中4駅のうち新地・坂元・山下3駅も、沿線自治体のまちづくり計画にあわせて内陸側に移設される。これに伴い、相馬~亘理間の代行バスは12月9日限りで運行を終了する。

発表によると、今回の再開区間を含む相馬~仙台間は、震災前と同じ本数の普通列車が運転される。区間別の本数は、原ノ町~新地間が下り23本・上り22本、新地~山下間が下り25本・上り24本、山下~仙台間が下り30本・上り28本。これにより原ノ町~相馬間は現在より上下計10本増え、浜吉田~仙台間も上下計9本増える。

仙石東北ラインでは、石巻線の女川駅まで直通している下り列車の所要時間を短縮する。仙台20時23分発の女川行きの所要時間は現在1時間55分だが、ダイヤ改正後は仙台駅の発車時刻を繰り下げ、石巻駅での停車時間を大幅に短縮。運行時刻は仙台20時46分発~石巻21時46分発・21時52分着~女川22時18分着となり、全体の所要時間は今より23分短い1時間32分になる。

このほか、東北本線や仙石線などで、一部列車の時刻変更や車両数の見直しなどが行われる予定だ。

《草町義和》

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