阪堺電軌、上町線の軌道を一部移設…関西初の「芝生」に

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移設される天王寺駅前~阿倍野間の軌道のイメージ。関西初の芝生軌道が導入される。
  • 移設される天王寺駅前~阿倍野間の軌道のイメージ。関西初の芝生軌道が導入される。
  • 新しい天王寺駅前停留場のイメージ。エレベーターも整備される。

阪堺電気軌道は9月8日、上町線天王寺駅前~阿倍野間(大阪市阿倍野区)の軌道を12月上旬に移設すると発表した。同線の軌道が敷かれている都市計画道路長柄堺線(阿倍野筋)の拡幅工事に伴うもの。関西初の芝生軌道を導入するなど、景観や環境に配慮する。

発表によると、天王寺駅前停留場から阿倍野停留場までの軌道を西側へ移設。架線柱を複線軌道の中央に移す「センターポール化」や、軌道内に芝生を敷き詰めた「芝生軌道化」も行う。芝生軌道は関西初の導入という。

天王寺駅前停留場は新しいホームに。地下通路・ホーム・歩道橋を結ぶエレベーターの使用も開始する。阿倍野停留場の上りホームもスロープを設けた新しいものに変わり、バリアフリーに対応する。

阿倍野停留場の下りホームと天王寺駅前停留場の地下通路は引き続き工事が進められ、2017年度中の使用開始を予定している。

《草町義和》

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