全日本空輸(ANA)は、マイレージサービスにおける同性パートナーの登録を受け付けるなど、LGBTの取り組みを発表した。
ANAでは、2015年4月に「ANAグループダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表し、組織や集団が持つ多様性を大切にし、人それぞれの違いを活かして新しい価値を生み出すことができるグループ作りを掲げている。
性的マイノリティであるLGBTに対する社会的な課題認識が拡大している中、ANAでは顧客サービスと社内の福利厚生などに関する対応を加速、多様な価値観を尊重する環境づくりを推進する。
7月1日からANAマイレージサービスでは「ANAカードファミリーマイル」の「ファミリー会員」や特典利用者登録で同性パートナーの登録が可能となる。
また、羽田空港・成田空港・大阪伊丹空港の「ANAラウンジ」などの多目的トイレで、サイネージを7月より順次変更し、LGBTの乗客も含めてだれでも使いやすい、ユニバーサルな施設を目指す。
社内に相談窓口を設置し、ANAグループ社員からの個別相談に応じる体制を整えるほか、マネジメント層を対象としてLGBTに関する理解促進に向けた啓発プログラムを強化する。さらに「同性パートナーを配偶者とみなす」ことを前提に、祝い金や弔慰金の支給、休暇など各種社内福利厚生制度への対応を進める。