宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大西卓哉宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在クルーがロシアモジュール、ソユーズ宇宙船の最終試験に無事合格したと発表した。
大西宇宙飛行士は、アナトーリ・イヴァニシン宇宙飛行士、キャスリーン・ルビンズ宇宙飛行士とともに、6月24日の打上げに備えて、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で各種訓練や試験を行った。
自動ドッキングシステムに関する座学、ロシアモジュールやソユーズ宇宙船に関する口頭試験、シミュレータを使用したISSへの手動ドッキング訓練や地球への手動降下訓練を続けた。
ロシアモジュールとソユーズ宇宙船に関する最終訓練を行い、5月26日、27日の2日間、最終試験を行った。
ロシアモジュールの最終試験では、実際にISSに滞在しているのと同様のタイムラインに従って作業を行っているところに、不具合が発生、これに対応するというもの。
ソユーズ宇宙船最終試験では、ソユーズ宇宙船シミュレータに乗り込み、ISSへのランデブ/ドッキング段階、ISSからの分離から大気圏突入段階に通信機故障や自動ドッキングシステムの故障、エンジン故障、警報装置の誤動作など6つの不具合が発生し、バックアップシステムに切り替えたり、手動操作に切り替えるなど、全ての不具合に対応した。
ロシアモジュール、ソユーズ宇宙船とも最終試験に無事合格した。