【人とくるまのテクノロジー16】住友電装、軽くて安いアルミハーネスで市場の席巻狙う

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住友電装が新開発した高強度アルミ電線
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住友電装は「人とくるまのテクノロジー展」で画期的なワイヤーハーネスを展示した。それは新開発した高強度アルミ電線を使用したもので、軽くて安いのが特徴だ。

電子部品の塊となった自動車には、それを動かすために大量のワイヤーハーネスが使用されている。その素材は長い間銅が主流だった。しかし、軽量化とコスト低減の観点からアルミ合金のものが開発されるようになった。

「ただ、これまでのアルミ合金の電線は強度が銅の半分ぐらいしかなく、太くしなければならなかったのです。しかも、屈曲性も悪いので、使えるところが限られていたんです。それらの弱点を克服したのが、今回展示した高強度アルミ電線なんです。これは銅線と同等以上の強度を持ち、屈曲性については銅線よりも優れています」と同社関係者は説明する。

重量も銅線の半分以下で、コストについては約40%も安くなるという。しかも、銅は市況の影響を受けて価格が大きく上下するが、アルミは価格の変動が少ない。まさしく一石二鳥のワイヤーハーネスと言っていいだろう。

「まだ1車種にしか使われていませんが、これから本格的に普及活動を行って、多くの車種に使用されるようにしていきたい」と同社関係者。現在、いろいろな企業から引き合いがきているそうで、同社ではハーネス市場を席巻できるのではないかとその将来性に大きな期待を寄せている。
《山田清志》

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