市販FF車のドイツ・ニュルブルクリンク北コースのラップタイプ記録を更新したフォルクスワーゲン『ゴルフGTIクラブスポーツS』。ニュルアタックの様子を収めた映像が、ネット上で公開されている。
ゴルフGTIクラブスポーツSでは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンを、ゴルフGTIのレーシングカー、「TCR」のノウハウを応用してチューニング。最大出力は310ps、最大トルクは38.7kgmへ引き上げられた。トランスミッションは6速MT。
3ドアボディ車をベースに、後席を取り払うなどの軽量化を図り、車両重量は1360kgから1285kgへ、75kg軽量化。パワーウェイトレシオは、4.15kg/psを実現した。足回りは、ニュルブルクリンクで煮詰められ、サーキット向けのセッティング。ブレーキも強化。0-100km/h加速5.8秒、最高速265km/hの性能を持つ。
フォルクスワーゲンは、このゴルフGTIクラブスポーツSをニュルブルクリンク北コースに持ち込み、タイムアタックを敢行。この結果、7分49秒21のラップタイプを計測した。
このタイムは、同じく310psの2.0ターボを積む新型ホンダ『シビックタイプR』が保持していたニュルのFF市販車最速記録、7分50秒63を、およそ1秒半、短縮するもの。ニュル市販FF車の最速ラップ記録達成の瞬間は、動画共有サイト経由で見ることができる。