【インタビュー】マツダ ロードスターRF「落ち着きのある、上質な乗り心地を追求」…山本主査

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マツダ ロードスターRF(ニューヨークモーターショー16)
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  • マツダ 山本修弘主査
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ニューヨークモーターショー16で世界初公開された『MX-5 RF』(日本名ロードスターRF)。ここでは詳細なスペックが発表されることはなかったが、限られたインフォメーションをもとに、山本修弘主査はMX-5 RFの解説をしてくれた。

----:今回は重量などのデータは公開されていませんが、ソフトトップと比較して実際にはどの程度の重量増があるのでしょうか。

山本修弘主査(以下敬称略):NC型では、ソフトトップとRHTとの間には、約40kgの重量差がありました。RFではファストバックスタイルを選択した関係で、RHTを構成するパートの面積が大きくなっていますから、重量増はやや大きな幅になっています。とはいえNC型からND型へのフルモデルチェンジにおいては徹底的な軽量化を行い、車重を約100kg低減していますから、オープンスポーツとしての軽快感は、RFでも十分にそれを感じていただけると思います。

----:RHTそのものは大きくなりましたが、リアルーフなどはクローズ時にもオープン時にも、同じ位置に配置されますから、ND型でストイックなまでのこだわりを見せた、重量配分や荷重移動にも大きな影響はない。

山本:RFのRHTでは、動くものの重量はNC型のそれよりも小さい、実際には半分以下の数字です。50:50という前後重量配分も変化していないし、もちろんそのコンセプトを変えるつもりも最初からありませんでした。

----:先ほどソフトトップとRFでは、走りからもキャラクターの違いが感じられるだろうという話がありました。それはサスペンションなどのチューニングによるのでしょうか。

山本:サスペンションもステアリングも、RFのための専用チューニングです。ロードスターというシリーズの中において、RFのキャラクターを最も強く感じていただけるのは、やはり乗り心地だと思います。スタンダードなロードスターがあり、そしてRSではスポーティーというのではなく、より深い走りを極めたいと考えたチューニングを、そしてRFでは落ち着きのある、上質な乗り心地というものを追求しています。その方がRFを使うお客様にはマッチしているのではないか。そして走りにさらなる高級感を生み出すために、もうひとつこだわったのが静粛性でした。

----:日本市場向けのRFは、どのような仕様になるのでしょうか。

山本:発売は2016年中ということになりますが、それ以上のことは残念ですがここではお伝えできません。ですが、ソフトトップのロードスターとは明らかに異なるキャラクター、そして世界観を持つRFは、もちろん日本でも我々の狙いどおりに、新しいカスタマーをロードスターの世界に導く力となってくれることは確かでしょう。日本で正式にRFを発表できる日が、今からとても楽しみです。

《山崎 元裕》

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