一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。同社のトップが、この問題に対する最新の取り組み状況を公表した。
これは4月28日、フォルクスワーゲングループがドイツで開催した年次決算会見の場で明らかにしたもの。同社のマティアス・ミュラーCEOが、ディーゼル問題への最新の取り組み状況を発表している。
ミュラーCEOは2016年の活動事項として、ディーゼル案件への対応が、他に優先すると表明。「最後の1台に至るまできちんと対応することが、最も重要な任務」と、同CEOは述べた。
さらに同CEOは、「ディーゼルエンジンに不正なソフトウェアを搭載したことは、明らかなルール違反で、道徳的な道を外れた行為。本当に申し訳ないと思う。これまで、フォルクスワーゲンに信頼を寄せてきた多くの人々を落胆させてしまったことが、何より残念」とコメント。
そして、同CEOは、「我々が責任から逃れることはない。信頼を回復するために、出来るだけのことを行っていきたいと考えている」と語っている。