トヨタ紡織が発表した2016年3月期連結決算は、営業利益が前年同期比83.7%増の594億円と大幅増益となった。
売上高は同8.4%増の1兆4157億円と増収だった。円安による為替換算の効果や日本地域での高付加価値製品の販売が拡大するなど、車種構成変化の効果があった。
収益では、主要車種モデルチェンジに伴う生産準備費用、諸経費増加による減益要因があったが、増収や合理化効果で経常利益が同36.6%増の561億円と増益だった。当期純利益は欧州子会社の事業整理などの費用を特別損失を計上するため、同25.0%減の39億円と減益だった。
通期業績見通しは、売上高が同6.1%減の1兆3300億円と減収を予想する。営業利益は同11.8%減の525億円、経常利益が同6.5%減の525億円、純利益が同643.5%増の290億円となる見込み。