東北・三陸海岸が絶好のサイクリングシーズン突入、地元も大歓迎

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気仙沼大島の最高峰、亀山に登る。4月中旬でサクラはすでに満開となった
  • 気仙沼大島の最高峰、亀山に登る。4月中旬でサクラはすでに満開となった
  • 2013年の宮城県南三陸町
  • 気仙沼大島の最高峰、亀山から大津波に飲み込まれた村々を臨む
  • 気仙沼大島から本土に渡るフェリーを待つ
  • スポーツイベントの開催を東北の人たちは楽しみにしている
  • 日本三景の松島も津波による被害を受けた
  • 5月の東北はサイクリングシーズン…日本人の温かさを再確認

東北地方の三陸海岸までロードバイクをクルマに積んで向かい、きままにサイクリングするようになって2016年で5年目。被害の大きかった三陸海岸を自転車で走ることによって、被災地の「いま」を感じようとしている。

初めて訪れた2012年のころは瓦礫が散らばり、道路も亀裂ばかりで補修も追いつかないほどだった。2013年になると岩手県陸前高田市などで大がかりな整備が本格化し、土砂を積み込んだダンプの往来で路面は土色に。巨大なかさ上げの台地が出現するものの町に生活感はなかなか戻らない。

今回の訪問中に熊本県を中心とする九州地方で最大震度7の地震が発生した。宮城県仙台市で東日本大震災を体験した男性は、遠く離れた九州でいまその恐怖を感じている人たちの心境を察していた。

「津波に襲われなかったから、それだけが救い。まだ落ち着いて過ごせない日々が続くが、いつかは復興に向けて歩んでいく時が来るので、頑張ってほしい」

三陸海岸でたびたび開催されるサイクリングイベントでは、仮設住宅に住んでいる人たちが沿道で全国から集まった参加者を歓迎してくれる。「私たちのことを応援してくださってありがとうございます。今日は頑張ってください」と声をかけてくれることも。
「応援のために参加したのに、逆に応援いただいて胸が熱くなりました」と、2015年のツール・ド・東北に岩手県から参加した23歳の女性がコメントしている。

瀬戸内海をつなぐ「しまなみ海道」、北海道の雄大な景色を望む一本道など日本には人気のあるサイクリングコースがいくつかあるが、ここ三陸海岸もサイクリングコースとしておすすめ。民宿なら1泊2食で7000円、露天風呂つきのリゾートホテルでも1泊2食の格安プランを利用すれば1人1万円ほど。

今年はサクラの開花も早く、5月の東北地方ははやくもサイクリングに絶好のシーズンだ。

5月の東北はサイクリングシーズン…日本人の温かさを再確認

《山口和幸@CycleStyle》

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