ケーヒン、開発部門など4領域で5部門がホンダ優良感謝賞

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ホンダの八郷隆弘社長(左)とケーヒンの田内常夫社長
  • ホンダの八郷隆弘社長(左)とケーヒンの田内常夫社長
  • 優良感謝状贈呈式
  • 新型パワーコントロールユニット(左)と小型二輪車用新型電子燃料噴射システム

ケーヒンは、ホンダが各領域で顕著な取り組みを行った取引先を表彰する優良感謝賞において、「開発部門」「環境部門」「パーツ部門」「原価部門」の4領域で5部門が受賞したと発表した。

開発部門では、小型二輪車用新型電子燃料噴射システム(FIシステム)とハイブリッド車用新型パワーコントロールユニットが受賞。二輪車・四輪車の2テーマでの同時受賞および300社を超える取引先の中で4部門を同時受賞したのは、ともに史上初となる。

小型二輪車用新型FIシステムでは、燃料ポンプにフィルタ目詰まり予見機構を世界で初めて採用するなど商品性を向上させるとともに、新興国での普及に対応した廉価を実現。また昨年ブラジルでの量産を開始し、グローバルでのFIシステムの供給体制を構築した。今後は、インド市場のFI化に対応するため、来年度よりインドでの組み立て生産を開始し、本格普及に向けた取り組みを加速していく。

四輪車用新型パワーコントロールユニットについては、2015年11月にハイブリッド車向け製品として量産を開始し、3月には燃料電池車向けにも採用され、今後も拡大が見込まれる。こうした需要拡大に対応するため、宮城県の宮城第二製作所では生産能力を現在の1日あたり200台から2016年末には400台に拡充する。

また原価部門では、2014年からグローバルでの競争力強化のため、日本回帰の取り組みを推進。2014年には、四輪車用EGRバルブを中国から、2015年には四輪車用DBWスロットルボディを中国とタイから、四輪車用電子制御ユニットをタイから、一部を日本に生産を移管した。日本での生産にあたり、日本のものづくり力を生かし、内製設備・ロボットの導入による勘やコツの自動化を図るとともに、工程統合なども進めることで生産効率を向上させ、グローバルの見本となる生産ラインを作り上げた。

《纐纈敏也@DAYS》

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