“群馬の姫”ストリーミングで全国へ…産地生中継の現場で感じた行楽地ドライブの変化

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ジュピターショップチャンネルが報道公開した「トルトコミテ」撮影現場。群馬県富岡市南蛇井で群馬ブランドいちご「やよいひめ」を育てる岡野さんのビニールハウスにて
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ジュピターショップチャンネルは、全国の海産・農産物の産地からライブストリーミング配信し、「最も食べごろ」のタイミングで発送する「トルトコミテ」の現場を報道陣に公開。2月中旬、群馬県富岡市の農家で、生産者をタブレットで撮影・配信するタJA担当者の姿を見た。

このトルトコミテは、全国46か所(2016年1月現在)の産地からの映像をライブストリーミング配信(Ustream)し、商品の状態や食べごろ、おいしさなどを生産者自らが発信するコンテンツ。いつも手にしているスマホやタブレットで撮影するので、省力・省スペースなども図られている。

展開初期は、漁師が船上から配信し、「たとえ船に乗れなくても、とれたての海産物を、実際にその場で見て購入できる」といった内容でスタート。1月は合計33回の生中継を実施し、「今後も、日本に埋もれている食材を発掘し、“現地に赴いて実際に見て聞いて購入した”というイメージの買い物を広げていきたい」と同社はいう。

報道陣に公開された現場は、上信電鉄線の南蛇井駅から徒歩10分ほどのいちご農家。いちごブランドといえば、福岡の「あまおう」や栃木の「とちおとめ」などが知られているが、ここ群馬では「やよいひめ」といわれる種類がある。

地元のスーパーの店員に聞くと、この「やよいひめ」は、「地元ではすぐ売り切れちゃう」といわれるほど定番。JA甘楽富岡の高田知尚さんは、「県内ではポピュラーで、シェア7割を持つけど、県内消費で終わってしまう。今後はこの種類を全国の人に知ってもらいたいという思いで、このトルトコミテで配信を始めた」と話す。

「農業生産人口は緩やかな右肩下がり。このやよいひめというブランドを維持するためには、全国の人に食べてもらって、知ってもらうことが大事。現状の物流だけではなく、北海道から沖縄まで届けてるにはと考え、トライした」(高田さん)

いっぽう“買う側”にも「助かる」といった声がある。実際に見て手にとって買うとなると、現地までの旅費もかさむ。たとえばこのいちご農家の最寄駅・南蛇井駅と東京の間は、新幹線と上信線を伝って片道2時間、5400円。往復で4時間、1万円の移動が要る。

高田さんは、「出荷側も一般的な流通コストをカットできるので、輸送費をおさえられて、地元のスーパーと同程度の価格で購入できる」ともいう。産地直送というと割高なイメージがつきまとうが、このやよいひめの価格は、現地スーパーの相場とほぼ同じだった。

地元のタクシー運転手は、「富岡製糸場の一極集中渋滞が減ってきた。世界遺産の混雑時間帯には、ネット通販やテレビなどで知った飲食店やスーパーに向かうクルマも多いんじゃないか。『やよいひめ』売ってるとこに行ってっていう客も、たまにいる」と話もしていた。

《レスポンス編集部》

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