ホンダは2016年のモータースポーツ参戦体制を2月12日に発表した。トライアルのワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」は、今季もトニー・ボウ(スペイン)、藤波貴久(日本)、ハイメ・ブスト(スペイン)の3名体制。1~3月に行われるインドアの「Xトライアル」、4~9月のアウトドア「トライアル世界選手権」の2つに参戦する。
昨季までインドア、アウトドアともに前人未到の9連覇と、圧倒的な強さを誇るトニー・ボウが10連覇の偉業を狙うのはもちろん、通算300戦を迎える藤波貴久、昨シーズンの開幕戦で2日間とも6位入賞を果たす鮮烈デビューのハイメ・ブストがワークスマシン「COTA4RT」で参戦。目指すのは11年連続のコンストラクターズタイトル獲得だ。
モトクロスも表彰台を独占する意気込みで、まず世界選手権シリーズの最高峰クラスMXGP(450cc)クラスには、ゴーティエ・ポーリン(フランス)とイブジェニー・バブリシェフ(ロシア)が、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から参戦。
昨シーズン、ランキング2位のポーリンと同3位のバブリシェフが、悲願のチャンピオン奪取を狙う。
また、「チーム・ホンダ・ガリボルディー・レーシング(Team Honda Gariboldi Racing)」は、昨シーズンMX2(250cc)クラスでチャンピオンを獲得したティム・ガイザー(スロベニア)をMXGPで起用。
3選手とも、2016年型のワークスマシン「CRF450RW」に乗る。
そして日本人として現在唯一の世界選手権MXGPライダー山本鯨(HRC契約ライダー)は、今季も「CRF450R」で参戦。「チーム・ホンダ・レッドモト・アッソモーター(Team Honda Redmoto Assomotor)」から世界の強豪に挑む。
MX2クラスには「チーム・ホンダ・ガリボルディー・レーシング(Team Honda Gariboldi Racing)」からホルヘ・ザラゴザ(スペイン)が、ワークスマシン「CRF250RW」で参戦する。
すでに開幕し、全17戦中6戦を消化したAMAスーパークロス世界選手権シリーズ。その最高峰クラス450SXには、Hondaの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターの運営するワークスチーム「チーム・ホンダ・エイチアールシー(Team Honda HRC)」から、コール・シーリー(アメリカ)とトレイ・カナード(アメリカ)が「CRF450R」で参戦中。
シーリーは第6戦で2位獲得など調子を上げ、現在ランキング4位。カナードは怪我により第4戦と5戦を欠場していたが、第6戦より復帰。巻き返しを狙っている。