【大阪オートメッセ16】ハイレゾ音源を多彩な出力で…オーディオテクニカ、デジタルトランスポートを体感

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オーディオテクニカが昨年8月に発売したデジタルトランスポート「AT-HRD5」
  • オーディオテクニカが昨年8月に発売したデジタルトランスポート「AT-HRD5」
  • 試聴ではハイレゾ音源を入力してそのメリットを体感できた
  • 大阪オートメッセ2016に出展したオーディオ的に化のブース
  • デモカーとなったマツダ・アクセラ
  • アクセラのスピーカーはミッドバス/ツイーター共にモレル製を組み合わせた
  • サブウーファーやアンプにはカロッツェリア製を採用
  • アクアのAピラーに制振材「AquireT」を貼り付けた例
  • ドア周りはホールをすべて埋め、制振効果とエンクロージャーとしての価値を高める

オーディオテクニカは、2月12日から14日までインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2016」に出展。デジタルトランスポート「AT-HRD5」の試聴会をはじめ、デッドニングキット「Aquire(アクワイエ)T」シリーズの効果が試せるコーナーなどを用意した。

「AT-HRD5」は昨年8月、デジタルやアナログ出力に対応することで多彩な機器でハイレゾ音源を楽しめるデジタルトランスポートとして登場した。背景には、携帯プレーヤーを中心にハイレゾ音源を楽しむユーザーが着実に増えていることがある。SAVITECH社製 BRAVO-HD SA9227のUSBオーディオ用ICや、高音質DACのESS社製ES9018K2Mを採用するなど、ハイレゾ音源を車載という環境で最大限に引き出す画期的ユニットとなった。

会場では、試聴用デモカーとしてマツダ『アクセラ』を用意して様々なジャンルのサウンドを聴かせてくれた。とくに印象的だったのは、ハイレゾ音源では音楽には必ず存在する音の余韻がきちんと再現できていたこと。CD音源ではこの余韻が物足りない。CD音源だけで聴いたら、おそらく十分満足してしまうだろうけど、ハイレゾ音源で聴けばその差はハッキリと分かったのだ。

また、「AT-HRD5」は、純正オーディオ等に入力できるハイアウトプットを用意していることも見逃せない。この方法を使えば、ハイレゾ音源を本機を介して純正システムで再生可能になるのだ。ハイレゾ音源をアナログに変換して意味があるのか、という意見もあろうが、オーディテクニカによればソース源のクオリティが上がることでそのメリットは十分にあるとする。

ドアチューニングハイグレードキット「AquireT」シリーズは、トヨタ『アクア』を使ってのデモを行った。素材によってデッドニング効果は2グレードあり、ベーシックなキットでは使い勝手の良い高比重1.7のヴァージンブチルゴム採用。ハイグレードキットでは、制振効果の高い高比重2.7のヴァージンブチルゴムやEPDM系高性能吸音材などを組み合わせた高品位素材を採用する。

貼り付ける位置によって効果は様々のようで、ドア用はスピーカーの制振効果を生み出し、ピラーでは共振によるビビリ音を抑制。さらにトランクなどに貼り付ければ防音効果も高くなるという。カーオーディオの場合、いくら高性能なシステムを取り付けても、それを受け入れる母体がヤワな状態では能力を発揮できないままに終わってしまう。音を良くするために、まずはこのベースから作り込むことが重要なのだ。

《会田肇》

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