フランス最大級のクラシックカーショー開催…SALON RETRO MOBILE 2016

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オークションで3207万5200ユーロで落札されたフェラーリ335Sスカリエッティ
  • オークションで3207万5200ユーロで落札されたフェラーリ335Sスカリエッティ
  • ルノーはF1をはじめモータースポーツをフィーチャー
  • クラブブガッティフランスのブース
  • ブガッティ専門ショップ
  • LES AMIS DE DELAGE(クラブドラージュ)のブースにはアガ・カーンが使用したD8 120カブリオレが展示された
  • 半分のみフルレストアをし、自社の腕の良さをアピール
  • イタリアのカロッツェリアツーリングもレストア部門が出展
  • アミカルファセルヴェガ

2月3日から7日にかけて、フランスパリのPORTE DE VERSAILLES(PARIS EXPO) において、フランス最大級のクラシックカーショー、「SALON RETRO MOBILE 2016 」が開催された。

1975年に初開催され、今回41回目を迎えるこのイベントは、大きく4つの見所がある。ひとつはクラシックカーを扱う高級ディーラーやオークション会社、クラシックカーのイベント会社のブース。次に、シトロエンやプジョー、ルノーなどの自動車メーカー系。そして様々なメイクスのカークラブ。最後は、ミニカーや本、カタログ、パーツ、オートモビリア等を扱うショップのブースである。

もともとは後者2つがメインで始まり、クラブブースでは、それぞれ趣向を凝らした展示が行われたり、また、一見ガラクタに見えるようなものでも、実はめったに見つけられないようなパーツ等を扱うショップのブースなど、いわばクラシックカーのフリーマーケット然としていた。しかし、近年はメーカー系が自社のヘリテージを披露する場として、また、キレイにレストアされたクラシックカーを展示したクラシックカーディーラーが、顧客との商談の場としても活用。次第にクラブブースやパーツ類を扱うブースは減ってしまった。

それでも、毎年2月初旬に開催されるこのイベントは、ヨーロッパ中からクラシックカーファンが集まり、会場は熱気に包まれる。今年も来場者数は11万人を数えるほど盛況なこのイベント。その理由は年始初の大きなショーであることのほかに、少なくなったとはいっても、クラブやパーツを扱うブース等は大いににぎわっており、また、キレイにレストアされたクラシックカーを一度に見られることも魅力につながっているからだ。

来場者たちは、5万1000平米を超える会場に500台以上展示されたクラシックカーを眺め、また、興味のあるブースで立ち止まり、そこにいる人たちとの会話を楽しんでいた。

2017年は2月8日から12日にかけて同会場にて開催される予定だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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