住友ゴム、タイヤ販売数量減やモデルミックス悪化で営業減益…2015年12月期決算

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耐摩耗マックストレッドゴム搭載タイヤ(コンセプトタイヤ)
  • 耐摩耗マックストレッドゴム搭載タイヤ(コンセプトタイヤ)
  • 住友ゴムのダンロップ/ファルケンブース(東京モーターショー15)

住友ゴム工業が発表した2015年12月期の連結決算は、冬タイヤの販売が低調だったことなどから、営業利益が前年同期比11%減の771億円と減益となった。

売上高は、主力のタイヤ事業が横ばいだったものの、スポーツ事業、産業品他事業が好調で、同1%増の8487億円と増収となり、過去最高だった。

国内市販用タイヤは、全国的に気温が高く最大需要期の降雪が無かったことが影響し、冬タイヤが低迷して減収となった。国内新車用タイヤは、自動車生産台数が前期を下回ったため、販売数量、売上げは前期を下回った。

海外市販用タイヤは、中近東諸国のほか、ロシアやインドネシアなどの新興諸国で市況が低迷、競争も激化したが、米国を中心にグローバルに拡販し、販売数量が増加した。為替換算の効果もあって増収となった。海外新車用タイヤは、インドネシアや中国では販売数量が減少したが、タイでは高シェア納入車種の販売が好調に推移、米国では非日系メーカーへの納入拡大により増販となり増収となった。

収益では、原材料価格が低下したものの、販売価格の下落、数量・モデルミックスの悪化などの影響で経常利益が同10%減の789億円と減益だった。純利益は同5%増の558億円となり、過去最高だった。

2016年12月期の通期業績見通しは、売上高が同1%増の8600億円、営業利益が同4%増の800億円、経常利益が同2%減の770億円、純利益が同2%増の570億円を予想する。

《レスポンス編集部》

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