【カーライフよろず知恵袋】「ワイドFM」の楽しみ方 その5…対応オーディオは

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カロッツェリア・MVH-3200
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カーライフに役立つ情報を全方位的にお届けしている当コーナー。今月は「ワイドFM」についてのあれこれを解説してきた。最終回となる当回は、対応オーディオについてお伝えする。対応の状況と、機器の選び方のポイントを、端的に解説していく。

これまでの記事でもお伝えしてきたとおり、「ワイドFM」を聴くためには、90.1MHzから95MHzまでを受信可能なFMチューナーが必要だ。以前までの通常のチューナーの多くは、90MHzまでしか受信できない。お使いのカーオーディオに搭載のFMチューナーがそのようなタイプであるのなら、対応しているユニットに買い換えなければ、「ワイドFM」を聴くことはできないのである。

「ワイドFM」のためだけにカーオーディオを買い換えるのは、あまり現実的ではないかもしれない。しかし、AV一体型ナビではなく、オーディオメインユニットを使っているのなら、話は変わってくる。

カーオーディオメインユニットも、ある程度の値段はするものの、リーズナブルな製品もいくつかある。例えば、カロッツェリアの1DINメインユニット『MVH-3200』(CDメカレスタイプ)なら、税抜価格は8000円だ。

さらに最新機種には、最新ならではの使い勝手が備わっている。お使いのメインユニットがそこそこに型落ちしているのであれば、この際、最新機種に換えるのもアリではないだろか。

ところで、オーディオメインユニットの「ワイドFM」への対応状況はというと…。

まず、カロッツェリア。同社の2015年モデル(昨年秋に発表されたニューモデル)はすべて、「ワイドFM」に対応している。ケンウッドも同じく、昨年末に発表されたモデルはすべて対応ずみだ。さらにはクラリオンでも、2DIN機の最新機種で対応モデルを持っている(それぞれカタログ等で、「FMチューナー」の欄の“受信周波数範囲”を見てご確認いただきたい)。

というわけで、対応機種は結構多い。よりどりみどりだ。

ちなみに今、オーディオメインユニットは、大きくわけて3タイプが存在している。

まずは2DINの「ディスプレイオーディオタイプ」がある。いわば、AVメインユニットからカーナビ機能を省いたようなモデルだ。フロントフェイスにモニターを備え、これによりDVDや地デジといった映像ソースを楽しむことが可能となり、さらにはリアカメラを使うこともできる。

あとは、通常の「2DINタイプ」か「1DINタイプ」か、だ。

モニターは要らないが、2DINスペースをメカで埋め尽くしたいと考えるなら、「2DINタイプ」がいいだろう。2DIN機は、ロータリーボリューム等のスイッチが大きめなので、操作がしやすいこともメリットだ。

コンパクトに1DINスペースで完結させたいのなら、1DINモデルがベストだ。1DINモデルは図抜けて機種が豊富だ。対応メディアや機能を取捨選択することで、自分にぴったりな1台をピンポイントで選ぶことができる。

さて、クリアな電波で聴く「AM放送」=「ワイドFM」は、なかなかに新鮮で魅力的だ。ご興味あればこの機会に、聴くことのできる環境を整えてみてはいかがだろうか。車内のエンターテインメントが、また1つ充実する。

【カーライフよろず知恵袋】FMでAM放送!? 「ワイドFM」の楽しみ方 教えます! その5 「対応オーディオについて」

《太田祥三》

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