【サウンドチューニング・マニュアル】タイムアライメント編 パート4…ライトなタイプでの実践方法

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フォーカル・DSA 500 RTの「タイムアライメント」の調整画面。当機では、フロント2chとサブウーファー間での「タイムアライメント」が調整できる。
  • フォーカル・DSA 500 RTの「タイムアライメント」の調整画面。当機では、フロント2chとサブウーファー間での「タイムアライメント」が調整できる。

“カーオーディオ”の楽しむべきポイントの1つである、“サウンドチューニング”についてのあれこれを解説している。今月のテーマは「タイムアライメント」だ。これまではあらましや、高度なシステムでの運用方法等々をご紹介してきたが、今週からは“実践編”をお届けする。

今週からは、ライトなタイプの「タイムアライメント」の実践方法を解説していきたいと思う。

まず、お使いのカーナビやオーディオメインユニットに、「タイムアライメント」とか「タイムコレクション」、「タイムディレイ」などが搭載されているかをご確認いただきたい。メーカーによって呼び方が異なる場合があるが、これらは基本的に同様の機能である。

もし搭載されていればしめたものだ。この機能は絶対に活用すべきだ。ハイエンド・カーオーディオのように厳密に運用できずとも、ないよりはあったほうが全然良いのだ。

まず操作画面を確認していただきたい。大抵、フロントスピーカーの左右、リアスピーカーの左右、サブウーファーと、5個所について数値が入力できるようになっているはずだ。問題はフロントスピーカーだ。最近のクルマはフロントスピーカーが2ウェイである場合が多いが、このタイプの「タイムアライメント」では、トゥイーターとミッドウーファーを、1つのスピーカーと捉えて運用することとなる。

最初に、リアスピーカーの音をミュートしておこう。そしてとりあえず、右耳の位置から右のトゥイーターまでの距離と、右のミッドウーファーまでの距離をメジャーなどで測る。それぞれの距離が大体同じだったらラッキーだが、異なっていたら、ミッドウーファーまでの距離を右フロントスピーカーの入力欄に打ち込んでみる。そしてその作業を左スピーカーでも行う。

これで、1度音を出して聴いてみよう。多分、低中域側はセンターイメージができているはずだ。しかし、高域側はセンターイメージがぼんやりしているだろう。

ここからは、“ちょうどいい塩梅”を探っていく作業となる。ミッドウーファーとトゥイーターの距離差があったはずなので、少しずつ、トゥイーター側の数値に近づけていってみよう。完全にトゥイーターの距離を入力してしまうと、今度は低中域のセンターイメージぼやけてくる。なので、どこを“ちょうどいい塩梅”と考えるか、そこの見極めをしていくのである。

コツは、“低中域優先”にある。低中域のセンターイメージがある程度整っているほうが、全体の収まりが良いはずだ。好みではあるが、低中域側に重きをおいて、バランスが良く、より音像がシャープだと感じられるポイント探っていこう。

「タイムアライメント」の実践方法については、まだまだお教えしたい項目がいくつかある。来月も引き続き「タイムアライメント」についての解説を続けていく。まず来週は、今回の話に付随した細かなテクニックをご紹介していきたい。次週もお読み逃しなく。

【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.4 「ライトなタイプでの実践方法 その1」

《太田祥三》

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