帰っていないのに終業点呼がされていた...スキーバス転落14人死亡事故

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国土交通省の特別監査を受けたバス会社「イーエスピー」(東京都羽村市)が、義務付けられている運転手の点呼で、死亡した運転手2人の終業点呼を、なぜか終えていることがわかった。

点呼は始業時と終業時に必ず行わなければならない道路運送法の定め。バスの運行を管理する運行管理者(または補助者)と運転手が対面し行い、実施記録を残す必要がある。

国土交通省関東運輸局職員と東京運輸支局の職員6人が15日正午過ぎから18時までイーエスピー本社に対して実施した特別監査で、この点呼を記録した点呼簿を確認したところ、運転手が事故で死亡し帰社していないにも関わらず、実施済みの押印がされていた。

報告を受けた同省自動車局の幹部は「全体としてみると、けしていい会社だとは思わない。運転が終わってないのに終業点呼をしているというのはあまり例をみない」と、同社の運行管理姿勢に疑問を投げかけた。

15日の特別監査では十分な聴取ができなかったため、なぜ押印されているかはわからなかった。国土交通省と東京都は16日も引き続き同社を調べている。

《中島みなみ》

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