【アウディ A3 スポーツバックe-tron 発売】積載性や安全面を考慮したPHEV

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アウディ A3 スポーツバックe-tron
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アウディが『A3 スポーツバック』にプラグインハイブリッドを設定した理由は、安全装備の充実やハイブリッドに関するパーツの積載性を考慮した結果だという。

より多くのユーザーにプラグインハイブリッドを検討してもらいたいという目的もあり、A3 スポーツバックに設定された。例えば『A1』での設定はないのだろうか。アウディジャパンプロダクトマーケティングプロジェクトリーダーの山口弘明さんによると、「スペースの問題や車両としての特性を考慮した結果、A1よりもA3スポーツバックにプラグインハイブリッドを設定した」という。

具体的には、「先進性の高いプラグインハイブリッドとともに、安全性を前面に出したいのでアダプティブクルーズコントロールを標準装備(A1は非設定)していることや、バッテリー、インバーター、モーターなどの積載性を踏まえると、A1よりもA3スポーツバックがふさわしいと判断した」と説明。

さて、A3スポーツバックe-tronとフォルクスワーゲン『ゴルフGTE』は同じPHEVのシステムを搭載している。では、具体的にどのような差別化が図られているのか。山口さんは、「基本的にはガソリンモデルのA3スポーツバックとゴルフと同様で、もう少しわかりやすく説明すると、レクサスとトヨタの関係のようなものだ」と述べる。つまり、同じプラットフォームで別々のモデルを設定し、プレミアム感を演出するなどで差別化を図っているというのだ。

「プラットフォームや部品の共有化は進めているが、会社は別。従って、そのクルマが目指すポジショニングや、装備の考え方などは、全く別の考え方なので、システムやスペックは同様ではあるものの、ガソリンモデルのA3スポーツバックとゴルフとが違うように、プラグインハイブリッド同士も違っているのだ」と話す。

そのスペックをA3スポーツバックの中で比較すると、「A3スポーツバック1.8 TFSIクワトロ」に近いという。価格比較ではe-tronが564万円に対し1.8は447万円と差はあるものの、「e-tronは十分な標準装備があるので、その装備を1.8に足していくとほとんど同じような価格になり、さらにe-tronには補助金が出ることから、決して高いわけではない」と山口さん。そこで、「この価格を説明ができれば、より多くのユーザーに(プラグインハイブリッドを)検討してもらえるのではと考えている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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