【フィアット 500X クロスプラス 試乗】4WD+9速ATは、“活動派”向けのタフ・ギヤ…島崎七生人

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フィアット500X クロスプラス
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フィアット・ブランドでは初という“4WD+9速AT”の「クロスプラス」。このモデルはいわば“料理が作れ、生命力と頼り甲斐がありそうな男子”のようなクルマ、だ。

搭載する1.4リットルターボは、シリーズ中の高性能版で170ps/25.5kgm(他は140ps/23.5kgm)。これにトルコンを介して9速ATが組み合わせられる。そのパフォーマンスは140psとはやはり差があり、とくに出足~加速時のモリモリといったトルク感はなかなかのもの。

高速走行時の再加速も余裕が感じられる。100km/h走行時のエンジン回転は9速で1700rpm、8速に落としても2000rpm。ATの学習機能が働き、ドライバーの運転のしかたに馴染めば変速がより的確になりそうな感触。静粛性、振動の小ささも印象的だ。

18インチを履く足回りは、やや引き締まった感触。FFモデルがサラッとした乗り味なのに対し、ジープ『ラングラー』を遠くに連想させるような気骨のある雰囲気だ。

ブラウンレザーのシートが備わる室内は、ファブリックシートよりワイルドな趣で、ジープのセンスに通じるものがある。後席は床がフラットで広々としている。4×4を頼りに、FFモデルより行動範囲の広い活動派ユーザーにふさわしいタフ・ギヤだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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