英国のマクラーレンオートモーティブは12月10日、プラグインハイブリッド(PHV)スーパーカー、『P1』の生産を終了した、と発表した。
マクラーレンP1は、ミッドシップに3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。P1専用チューニングが施され、最大出力737ps/7500rpm、最大トルク73.4kgm/4000rpmを発生する。
さらにP1には、IPAS(インスタント・パワー・アシスト・システム)を採用。これはF1マシンの運動エネルギー回生システム、KERS(キネティック・エネルギーリカバリー・システム)のノウハウを反映したアイデアで、ハイブリッドの一種。
P1では、エンジンに直結する形で、軽量なモーターをレイアウト。このモーターは、最大出力179ps、最大トルク26.5kgmを引き出す。エンジンとモーターを合せたトータル出力は、最大出力916ps、最大トルク91.8kgm。ステアリングホイールのスイッチを操作すれば、このモーターが加速時などに、エンジンのパワーをアシストする。この効果で0-100km/h加速2.8秒、0-400m加速9.8秒、最高速350km/h(リミッター作動)と世界屈指の性能を実現した。
12月10日、マクラーレンオートモーティブの英国工場から、P1の最終モデルがラインオフ。これは、当初の計画通り、生産台数が限定375台に達したため。2013年9月の生産開始から、およそ2年でその歴史に幕を下ろした。