ヤマハ発動機が発表した2015年1-9月期の連結決算は、経常利益が前年同期比34.1%増の1012億円と大幅増益となった。
売上高は同8.0%増の1兆2142億円と増収となった。
二輪車事業は、『YZF-R1』、『MT-09トレーサー』などの新商品投入効果で北米や欧州で増加、先進国の販売台数は増えた。新興国ではベトナム、フィリピン、台湾などで増加し、インドネシア、ブラジルで減少した。二輪車事業の売上高は、増収となった。また、マリン事業、特機事業、産業用機械・ロボット事業が好調で増収となった。
収益では、増収や為替差益の効果で営業利益は同40.8%増の1000億円と増益だった。
純利益は、移転価格税制に関する事前確認(APA)についての日米相互協議の進展を受け、日米間の所得配分調整による米国での税金支払予定額349億円を見積り計上したほか、繰延税金資産166億円を追加計上したことなどの一時的要因によって同6.6%減の489億円と減益だった。
通期業績見通しは修正した。売上高は新興国の販売減少の影響で前回予想より500億円マイナスの1兆6500億円に下方修正した。
先進国事業の好調によって営業利益は前回予想より50億円増の1250億円、経常利益が40億円増の1270億円を予想する。
純利益は、日米間の所得配分調整による米国での税金支払予定額を見積り計上したことなどの一時的要因によって前回予想より170億円マイナスの570億円に下方修正した。