世界的規模で、一部ディーゼル車に排ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。オーストラリアでは同社に対して、多額の罰金が科せられる可能性が出てきた。
これは10月1日、オーストラリア競争消費者委員会が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲングループに対して、最大で1台当たり110万オーストラリアドル(約9300万円)の罰金を科す可能性がある」と発表している。
今回、フォルクスワーゲングループで問題視されているのは、市販車へのディフィートデバイス(無効化機能)の搭載。これは、オーストラリアの消費者法に抵触する違反行為となる。
現時点で、フォルクスワーゲン・オーストラリアは、同国内のフォルクスワーゲン車にディフィートデバイスを搭載していたかどうか、公表していない。オーストラリア競争消費者委員会は、「ディフィートデバイスの搭載が確認された場合、フォルクスワーゲングループを提訴する」とコメント。
1台当たり最大で約1億円の罰金が科せられた場合、罰金の総額は大きく膨らむ可能性がある。