JR東日本の仙石線高城町~石巻間、震災前に比べ1割減

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仙石線の高城町~石巻間は震災前に比べ利用者が1割ほど減った。写真は内陸寄りにルートが変更された陸前大塚~東名間の高架橋を走る仙石線の電車。
  • 仙石線の高城町~石巻間は震災前に比べ利用者が1割ほど減った。写真は内陸寄りにルートが変更された陸前大塚~東名間の高架橋を走る仙石線の電車。
  • 運行系統別の利用者は仙石東北ライン(写真)が仙石線電車を上回った。

JR東日本仙台支社はこのほど、5月30日に全区間の運転が再開した仙石線のうち、高城町(宮城県松島町)~石巻(石巻市)間23.5kmの利用状況を発表した。

6月から8月までの3カ月間の利用実績は、1日あたり8300人。震災前(2010年)の同期間と比較すると88%で、1割強の減少となった。土曜・休日は98%で震災前とほぼ同じだが、平日は83%と大幅に減少しており、震災による人口減少が影響しているとみられる。

運行系統別では仙石線電車が平日4150人で、土曜・休日は3650人。仙石東北ラインは平日が4350人、土曜・休日が4150人だった。いずれも仙石東北ラインが仙石線電車を上回っている。

仙石線は、あおば通(仙台市青葉区)~石巻間49.0kmを結ぶ鉄道路線。このうち高城町~陸前小野(東松島市)間が2011年3月の東日本大震災の影響で長らく運転を見合わせていたが、ルートを内陸寄りに変更して今年5月30日に再開した。同時に東北本線と仙石線をつなぐ東北本線の支線(接続線)が開業し、仙台~石巻間を東北本線・接続線・仙石線経由で結ぶ仙石東北ラインが運行を開始している。

《草町義和》

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