三菱自動車は9月3日、『eK』および日産『デイズ』などのエンジンに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、三菱『eK』『eKスペース』、日産『デイズ』『デイズ ルークス』の4車種で、2013年4月25日から2015年6月19日に製造された45万1369台。また、交換修理用部品として2013年4月22日から2015年7月31日に出荷されたEGRクーラー、EGRバルブハウジング、燃料ポンプ、エンジンECU、点火プラグ、計2704個についても、組付車両は特定できないがリコール対象となる。
不具合部品はEGR(排気ガス再循環装置)クーラーとEGRバルブハウジングおよび、エンジンECUと燃料ポンプ、点火プラグ。
EGRクーラーとEGRバルブハウジングについては、一部の材質が不適切なため排気ガス凝縮水により腐食し、腐食片がEGRバルブに噛み込んだり、EGRバルブハウジングに穴あきが発生したりするものがある。そのため、燃焼不良となり、エンスト、再始動不能に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、EGRクーラーを確認し、対策品に交換する。また、全車両、EGRバルブハウジングを対策品に交換する。
燃料ポンプについては、製造時の燃料流量の管理が不適切なため、燃料流量が少ないものがある。また、エンジンECUについては、制御プログラムが不適切なため、燃料噴射量が過剰となることがある。これらに加えて、点火プラグの仕様が不適切なため、点火プラグのくすぶりが発生し、始動時間が長くなったり、始動不能に至ったりするおそれがある。
不具合は合計2746件発生、物損事故が1件起きている。市場からの情報により発見した。