「乗りたいベンツ」コンテスト、最優秀デザイン車両が完成…ヤナセ100周年

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最優秀「ヤナセ100周年賞」を受賞した大木佑太さん(左)と審査員特別賞の佐々木翔平さん(右)。審査委員長の星野一義氏、大木さんデザインのGLAとともに
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」を受賞した大木佑太さん(左)と審査員特別賞の佐々木翔平さん(右)。審査委員長の星野一義氏、大木さんデザインのGLAとともに
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」を受賞した千葉大学大学院工学研究科製品デザイン研究室の大木佑太さん
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」のデザインを実現した「メルセデスベンツGLA+100km」
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」のデザインを実現した「メルセデスベンツGLA+100km」
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」のデザインを実現した「メルセデスベンツGLA+100km」
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」のデザインを実現した「メルセデスベンツGLA+100km」
  • 最優秀「ヤナセ100周年賞」を受賞した千葉大学大学院工学研究科製品デザイン研究室の大木佑太さんの作品「メルセデスベンツGLA+100km」
  • 審査員特別賞を受賞した武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科インダストリアルデザイン専攻S-designの佐々木翔平さんの作品「学生最後の旅はヤンチャベンツと」

ヤナセとEMGマーケティングはヤナセ創立100周年を記念し、“ヤナセ100周年記念、こんなメルセデスに乗りたい!”と題した、理想のスペシャルカーの公募デザインコンテストを実施。最優秀デザインスペシャルカーの完成披露イベントが行われた。

これは、ヤナセ創立100周年を機に、自動車関連の分野で学ぶ学生を対象に実施。クルマ離れの進む若年層に注目し、未来のエンジニアである学生の育成と、自動車への再認識。そして興味を深めてほしいという願いを込めて企画運営された。

2015年3月に、課題となる車両(メルセデスベンツ『GLAクラス』カルサイトホワイトのボディカラー)をベースに若者自身が乗りたいと思う、理想のドレスアップアイディアを学生から募集。4月にデザイン選考審査。5月より最優秀作品のデザインに基づいた製作に着手した。そこから約4カ月を経て、世界に1台だけのメルセデスベンツGLAクラスが完成した。

主催者であるヤナセオートシステムズ代表取締役社長の木田春夫氏は、「学生からの多数の応募があり、クルマに対し興味を持ち、熱い思いや楽しさを感じている若者たちがたくさんいることに気付いた」とコメント。

また、同じく主催者であるEMGマーケティング執行役員潤滑油本部長の本田貴浩氏は、「中学2年生から大学院生まで幅広い応募があった。反響は想像以上に大きく、応募されたデザインも我々の予想をはるかに超えるクオリティで選定には苦労した」と述べる。そして、「このことだけでもモータリゼーションの未来はまだまだ捨てたものではない。これからも伸びていくという期待を抱くことが出来た」とした。

今回製作監修として、ホシノインパルが参加。コンテスト応募作品に対して、ホシノインパル取締役営業部長の金子哲也氏も開口一番、「学生のデザインのレベルがこんなに高いのかと驚いた」とし、「特別賞と大賞には、夢がある作品と、現実に作成販売出来るものというプロの視点で選んだ」という。従って、今回披露されたクルマは、「作って発売したら売れるクルマだと自信を持っていえる」とした。

審査員特別賞は「学生最後の旅はヤンチャベンツと」 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科インダストリアルデザイン専攻S-designの佐々木翔平さんが受賞。
最優秀「ヤナセ100周年賞」は、「メルセデスベンツGLA+100km」千葉大学大学院工学研究科製品デザイン研究室の大木佑太さんが受賞した。デザインコンセプトは、「GLAの行動半径をプラス100km広げようというコンセプト。『ウニモグ』や『Gクラス』の壊れないイメージを意識しながら、ごつごつしたイメージでデザインした」

大木さんは受賞について、『率直に嬉しい。まさかこの賞をいただけるとは思っていなかった』と喜びを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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