アウディ『TT』が9年ぶりにモデルチェンジ、3代目へと進化した。新型TTは、デザイン、スポーツ性能、インフォテイメントシステムと、大きく3つの進化を遂げているのが特徴だ。
エクステリアデザインは、初代TTのデザイン性と、フラッグシップスポーツカー『R8』のスポーツ性を高次元で融合させたものだという。初代のコンセプトに近い水平基調デザインを基本に、先代以上にエッジを効かせ、よりスポーツ性を強調するものとしている。R8と同様、ボンネット中央にエンブレムを配しているのもそのあらわれだ。
ボディサイズは全長4180×全幅1830×全高1380mm、ホイールベースが2505mm。全長、全幅を先代よりそれぞれ10mm短縮。一方、ホイールベースは40mm延長し、伸びやかでダイナミックなフォルムを手に入れた。
インテリアは、ドライバー中心の設計とすると同時に、「アウディ バーチャルコックピット」をはじめとする先進のインフォテイメントシステムなどを投入することで、従来のインパネ&ダッシュボードの概念を覆す革新的なデザインを手に入れている。
バーチャルコックピットは、メーターパネル内をフルデジタルのディスプレイとしたもので、カーナビやオーディオ、車両システムやインターネット接続などあらゆる機能をここに集約している。エアコン吹き出し口に操作スイッチを一体化するなど新たな取り組みによって、シンプルかつ機能的な空間とした。
ボディは高張力スチールとアルミを組み合わせたコンポジット構造を採用、高いねじり剛性を確保しながら、先代から数十kgレベルで軽量化。さらに10mmの低重心化を図り、運動性能に貢献する。さらに4WDシステム「クワトロ」は第5世代目に進化。「アウディ ドライブセレクト」との連動を可能とし、走行状況を先読みしながらオンデマンドで最適な駆動配分をもたらす。
パワートレインは2.0リットル直噴ターボのTFSI。「TTクーペ」および「TTロードスター」が230ps、ハイパフォーマンスモデルの「TTSクーペ」は過給圧を高めることで286psを発揮する。燃費はTTクーペが13.0km/リットルから14.7km/リットルへと向上している。
TTクーペの価格は542万円。