ドイツの高級車メーカー、BMWは8月14日、米国で開幕した「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、『コンセプトM4 GTS』を初公開した。
同車は、BMW『4シリーズ クーペ』の高性能モデル、『M4クーペ』をベースに、さらなるパフォーマンスを追求したコンセプトカー。公道のみならず、サーキットで本領を発揮するよう、チューニングが施されている。
その特徴は、いっそうの軽量化。CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)をボンネットに使用。フロントバンパーの開口部は広げられ、空気の流れを最適化し、フロントアクスルのリフトを抑える。
エアロダイナミクス性能も強化した。専用の大型リアウィングとフロントリップスポイラーは、カーボンファイバー製。タイヤはフロント265/35R19、リア285/30R20サイズのミシュラン「スポーツカップ2」。アルミホイールやリップスポイラーには、オレンジのアクセントが添えられた。
直噴3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンは、そのまま搭載。最大出力431ps/5500-7300rpm、最大トルク56.1kgm/1850-5500rpmを引き出す。ただし、コンセプトM4 GTSでは、エンジン燃焼室の温度が上がった時、水を噴射して吸気温度を下げる「ウォーター・インジェクション」を採用している。