フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは7月21日、『ゴルフ』シリーズにクロスオーバー4WDモデル『ゴルフ オールトラック』追加設定し、発売した。価格は347万~367万円。
ゴルフ オールトラックは、『ゴルフ ヴァリアント』をベースに独自の4WDシステム4MOTIONを搭載する一方で、車高を25mm上げるとともに、専用の内外装を施したクロスオーバーモデルとなっている。
VWジャパンの庄司茂社長は「ゴルフ ヴァリアントが属するCセグメントのステーションワゴン市場は、国産車が9割を占めているが、1995年から販売を開始したゴルフ ヴァリアントは数少ない輸入車ステーションワゴンとして定着している。とくに2014年1月に導入した新型ゴルフヴァリアントは過去10年で最高の販売台数となった」と説明。
ただ「新型ゴルフ ヴァリアントのお客様からは「もっとパワーのあるエンジンや4WDが欲しいというリクエストを頂いていた」という。このため「お客様の声にお応えして4WDモデル導入する」とオールトラック発売の経緯を明かした。
クロスオーバーモデルの市場性に関して庄司社長は「メルセデスベンツの『GLA』は見事に来た。あれをみていると、ちょっと違うものを欲しがるお客様が結構いらっしゃるということを改めて感じた。これからもクロスオーバーモデルは伸びるだろう」とみる。
その一方で「クロスオーバーモデルは運転しにくい、後方視認性がわるくなる車が結構多い」と指摘した上で、「オールトラックは、後方視認性はベース車とまったく一緒なので、使いやすく乗り換えしやすいモデルということを訴求していきたい」と強調した。