トヨタ自動車、新型2.8リットル直噴ターボディーゼルエンジンを開発

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新型2.8L直噴ターボディーゼルエンジン 1GD-FTV
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  • 小型高効率可変ジオメトリーターボチャージャー
  • コモンレール
  • 尿素SCRシステム

トヨタ自動車は6月19日、低燃費と優れた動力性能、高い静粛性を実現させた新型2.8L直噴ターボディーゼルエンジン「1GD-FTV」を新開発したと発表した。

新開発エンジンは、世界初のTSWIN(Thermo Swing Wall Insulation Technology)を取り入れた次世代高断熱ディーゼル燃焼の採用などで、世界トップレベルの最大熱効率44%を達成。従来型の「KDエンジン」と比べ燃費が最大で15%向上するとともに、ダウンサイズしながら最大トルクは25%、低速トルクは11%向上している。また、トヨタ初となる尿素SCRシステムを採用。世界で最も厳しい排出ガス規制である欧州EURO6および平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制などに対応する。

さらに、気温-40度以下の極寒地域や海抜4500メートルを超える高地など、世界中のあらゆる地域において、高熱効率で、静粛性かつ力強い走りを実現。また、触媒の近接配置などによる浄化率向上、従来型比の約30%小型化、排気レイアウトの18種類から3種類への集約などにより、グローバルな車両展開性の向上と環境負荷低減を両立した。

トヨタでは、2.4リットルの「2GD-FTV」を含めた新型直噴ターボディーゼルエンジン「GDエンジン」を年間70万基規模で生産。2016年末までに約90の国・地域に展開し、現在の主力ディーゼル「KDエンジン」を短期間で刷新。2020年までには、150以上の国・地域に展開していく。

なおGDエンジンは、2015年5月にタイで発表した小型ピックアップトラック『ハイラックス』に加え、6月17日に一部改良した『ランドクルーザープラド』にも搭載している。

《纐纈敏也@DAYS》

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