【ニュル24時間 2015】スバル WRX STI 、驚異的ペースで総合21位まで浮上…他の日本勢も順調に後半戦へ

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驚異的なペースで総合21番手を走行中の114号車スバルWRX STI
  • 驚異的なペースで総合21番手を走行中の114号車スバルWRX STI
  • 35号車日産GT-Rは総合11位を走行
  • 序盤の遅れを取り戻し53号車レクサスLFAは総合21位
  • 187号車レクサスRCも大きなトラブルなく順調に走行中
  • 35号車日産GT-R
  • 53号車レクサスLFA
  • 35号車日産GT-R

日本時間の16日23時00分にスタートが切られたニュルブルクリンク24時間レース。半分の12時間を経過し、日本勢は1台も脱落することなく順調に走行している。

特に目覚ましい追い上げをみせているのがSP3Tクラスにエントリーしている114号車スバル『WRX STI』(カルロ・ヴァン・ダム/山内英輝/ティム・シュリック/マルセル・ラッセ-)だ。

第2グループの先頭でスタートを切ると徐々に後続との差を広げていく。特に1時間を経過して雨が降り始めたタイミングでニュル初参戦となる山内英輝がスリックタイヤで素晴らしい走りを披露。すぐにクラストップの座を取り戻すと一気に後続との差を広げた。

実は先月のSUPER GT第1戦決勝でも雨の中スリックタイヤで走行するという場面があった山内。「その時の経験が役に立ちましたし、4輪駆動ということで濡れた路面でも安定して走れました」とコメント。ナイトセッション以降の後半戦に向けても自信をみせていた。

その後、上位陣がアクシデントに見舞われる間にも順調に周回を重ね、総合21位(SP3Tクラス1位)まで浮上。気がつけば上位クラスのマシンよりも速いラップタイムで周回するシーンが何度も見られるほどの健闘ぶりをみせている。

その他の日本勢も順調に周回を重ねている。35号車のニッサンGTアカデミー・チームRJN(アレックス・バンコム/星野一樹/ミハエル・クルム/ルーカス・オルドネス)は大きなトラブルもなく総合11位。

53号車レクサス『LFA CodeX』(影山正彦/石浦宏明/大嶋和也/井口卓人)は、序盤の雨に翻弄され順位を落としていたものの、少しずつ遅れを取り戻し3時間45分が経過したところでSP PROクラス1位を取り返し、ライバルとのリードを広げている。しかし、ナイトセッションに入ったところでアクシデントに見舞われ右リアタイヤのホイールを破損。緊急ピットインを余儀なくされるが、幸い大きなダメージはなくホイールを替えてピットアウト。現在は総合20位を走行だ。

今年は同じクラスで参戦するGAZOO Racingのもう1台、187号車レクサス『RC』(木下隆之/佐藤久実/蒲生尚弥/松井孝允)は、ナイトセッション中に一度マシンをガレージに戻して右リアタイヤ付近をチェックする場面があったが、問題なくコースに復帰。現在は総合46位(SP3Tクラス3位)まで順調を上げている。

昨年とは打って変わり、ここまで順調すぎるくらいの勢いで走行を続けている日本勢。だが、レースは全体の半分を終えたばかり、この後夜明けを迎えるとライバル陣営のペースアップも予想されるため、まだまだ気を緩めることができない。

《吉田 知弘》

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