ホンダが5月15日に発売した新型ステーションワゴン『シャトル』には、マルチユースバスケットと名付けた小物などが置けるスペースをリアのシートバックに備えている。バックなど床に置きたくないものを載せられるもので、使わないときは折りたたむこともできる。
シャトルの開発責任者を務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの磯貝尚弘主任研究員は、「ラゲッジを真剣にやろうと決めた。ただそれだけでは綺麗とか、でかいというだけのラゲッジになってしまうので、どこかにヒントはないのかということで、ホテルマンの方に何か“ワォ”になったようなラゲッジはないか調査した」と明かす。
そこで「チェックインの時に当たり前のようにあるバックを置く棚。こんなような場所があったらいいよね、バックというのはその人の大事な物なので、床には置きたくないよねというところは、ひとつ何か車に入れられれば」とのヒントを得たという。
こうして生まれたマルチユースバスケットは「潰れてほしくないもの、大事なものを置ける場所として今回設定した。開いた時に大事なものを置くので、底の部分は柔らかい方が良いということで合皮を入れている。サイドはネットをいれている。畳んだ際の背面もカーペット素材を回しこんで、見た目も良いように仕立てた」と磯貝氏は話していた。