JR西日本と広島県観光連盟、芸備線対策協議会はこのほど、芸備線の開業100周年を記念したイベントを各種実施すると発表した。記念切符も発売する。
芸備線は広島(広島市南区)~備中神代(岡山県新見市)間159.1kmを結ぶ鉄道路線。1915年4月28日、芸備鉄道の路線として旧・東広島(広島駅から約500m東方、1937年廃止)~志和地間が開業し、同年6月1日には三次(現在の西三次)駅まで延伸された。その後、広島駅への乗入れや延伸、国有化などを経て、現在の路線が形成された。
今年は最初の開業から100周年を迎えることから、JR西日本などが記念イベントを各種実施。5月30日の9時20分~10時に広島駅9番線ホームで、同日11時20~50分には三次駅1番線ホームで、それぞれ記念式典を行う。また、11時から15時までは、三次駅の駅前広場やコンコースなどで記念イベントが開催され、運転士訓練用シミュレーターの体験、芸備線の写真展(5月1日~6月30日)、『ちどり』など芸備線で運行されていた列車のヘッドマークの展示、100周年記念ポストカードの配布などが行われる。
100周年記念の入場券セットも5月30日から、広島・安芸矢口・下深川・志和口・向原・三次各駅で発売される予定。1915年に開業した駅を中心とした計13駅の硬券入場券と記念台紙をセットにして販売する。発売額は1820円。発売期間は6月30日までの予定だが1000セットの限定販売で、駅ごとに完売した時点で販売を終了する。